【名探偵コナン】 紅の花嫁3

142話 ページ50

「え、まじで？」

「そう、まじ」

何事かって？ こっち向かってる途中、ベル姉から連絡が来て、内容がバーボン早くこっち来いとの事。

まだノックの疑惑晴れてないんだってさ。どんまい。

組織まで送り、その後一人で登庁。現在お姉ちゃんに昨日の事を報告中。

「ちえー、降谷が壊した物の被害総額教えてやろうと思ってたのに」

「え、いくら？」

「約90万円」

うわぁ、まじか。何してんだよほんとに。
あれ？

「そういや、波南ちゃん達は？」

「風見が大事とって入院したから、波南ちゃんがついてあげてる。鶴間は刑事部時代の同僚に会ってくるってさ」

「そーなのか」

これは波南ちゃんからいい報告が聞けそうだな。
なんて思ってたら、ゆーちゃんから電話がかかってきた。

「もしもし？ ゆーちゃん久しぶり、どした？ 締め切りはだいぶ先のはずなんだけど」

［ちづるちゃん大変！！ 事件だよ！］

「え、何事？」

［ちづるちゃんが前に書いた『あの桜の花びらが』が、映画化するって！！！］

「うっそおおおおおおお！！ あっ、嘘でしょ⁉」

［マジだって！ 本当の本当に本当の本当！！！］


「うっそお〜！ 実感なさすぎるけど、これ夢じゃないよね⁉」

幸せすぎる……！！

［夢じゃないよ！！ 今度打ち合わせとか色々あるから、その時また連絡するね！！］

「はい！！」

思わず張り切った返事をした瞬間、企画課全員がこっち見た。
電話を切った後、報告するとよっしゃあ！！ と声が上がった。後書類が宙を舞った。
拾えよ、ちゃんと。

お姉ちゃんを見ると、わなわなと震えていた。

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