【名探偵コナン】 紅の花嫁3

139話 ページ45

まずい！ もう結構転がってる！

「コナン君！！」

「わあっ⁉ って、サクラさん⁉」

走ってたコナン君に追いついてから、ヒョイッと持ち上げる。
で、抱えながら走る。

「こっちの方が早いでしょ？ それに君の事だ、何か策でもあるんじゃないの？」

「うん！ あるよ！」

コナン君は伸縮するサスペンダーを観覧車に繋げてあるらしく、それをもう一つ…………転がっている奴に繋げれば止まると言う。

なるほどね、それならいけるかも！

「零！ パス！」

「ああ！」

コナン君を飛ばそうとするけど、足場が崩れる。で、落ちた時背中を強打したらしい。

「ぐあっ」

「零！」

「安室さん！」

「大丈夫だ、問題ない！」

いや大アリだわボケェ！！

そして、コナン君を投げ飛ばす事に成功。

「届けええええええええええええ！！！」

「お願い届いて！！」

しばらくして、サスペンダーがビンッと張られたけど、それでも止まる様子はない。

「坂で加速してない……⁉」

どうするんだと思ってたら、大きなサッカーボールが膨らんだ。

「止まって…………。お願い止まってええええええええ！！！！！！」

声が枯れるんじゃないかってくらい叫んだ。

「お願い……止まって…………」

一瞬、観覧車が横から何かにぶつかられたように見えたのは、私の気のせいなのだろうか。

観覧車が、止まった。

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