【名探偵コナン】 紅の花嫁3

121話 ページ27

無事企画課に戻ってきた私達。

今はお姉ちゃんのお説教タイムです。主に零が。

「ちづる！ もうこんな危ない奴の運転する車に乗ったらダメだよ！ 命がいくつあっても足りないんだから！！！！！！」

ぎゅっと頭を胸に抱え込むように抱きつかれる。
これアレだな。零から守るような体制だな。お姉ちゃんしゅき←

とりあえず抱きしめ返したら解放されたから、波南ちゃんや鶴間の手当てをする。
殴られて気絶しちゃってたみたいだからさ。

「よし、これでもう大丈夫。他に何処か痛い所とかあったら遠慮せず言ってね。ちゃんと手当てしに駆け付けるから。女の子は身体に傷を作っちゃいけないんだよ？ 風見は？ 大丈夫？」

「はい、大丈夫です。それより美園さんと降谷さんは……」

「私達も大丈夫。それより、お姉ちゃんは大丈夫？ なんか無茶とかしたりは…………」

「そこはご心配なく。ただ、降谷さんのめちゃくちゃな運転にとても驚かれてたぐらいですので」

「ああ、だよね」

おい風見。「怒り狂ってて正直阿修羅みたいでした」って何⁉ お姉ちゃんどんだけ怖かったのさ！

てか何でお姉ちゃんは零の運転荒いって知ってるの。

「警察庁の駐車場の出入り口のバー壊して運転なんてしないでよ！！！ あと事故起こしすぎ！！ あれすんごい後始末大変だったんだから！ 大規模停電とか起こってるし！！！」

ああ……うん。なんとなく察した。

「あとアンタ途中で逆走したでしょ！！ いや逆走した女も悪いんだけどさ！ ちづるを危険な目に合わすな。あと一般人もね！！」

「一般人をついでみたいに⁉」

ちょっ、それ警察としてどうなの。
妹としては嬉しいけど。

「はぁ……何か言う事は？」

床に正座する零を見下ろすお姉ちゃんの図。
中々に滑稽なんですが。

「すみませんでした………………」

だよネー。流石にやりすぎたもんネー。

深夜の高速でカーチェイスとか、出来ればもう経験したくない……。

「一時間正座してなさい！」

子供に告げる反省の仕方だね⁉

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