【名探偵コナン】 紅の花嫁3

120話 ページ26

かなりスピードを出して走る女の車。

このままじゃあの不安定なトラックみたいなのに突っ込むんじゃ…………。
なんて思ってたら、いきなりフラつきだした。
フラついてるってか、スリップしてる感じ？ あれ、道路濡れてたっけか。

「ええ⁉」

そんでもってトラックに衝突。

大・爆・発★

なんでだァァァァァ！！

炎上しながら落下していった。

キキッとFDも止まって、零が車から降りる。
私もそれに続いた。
そして

パンッ

太もものホルスターから銃を出して、赤井秀一の足元を撃った。
奴の手にはライフルが握られている。

「赤井、貴様…………！！」

今にも殴りかかりそうなんですけどこの人。
やだなぁもう。超物騒(どの口が言う)。

「あ……」

遠くからサイレンの音が聞こえる。
流石に私達は退散しなきゃいけない。

二人して赤井を睨め付けてから、車に戻って高速を進んで行く。

「今度は安全運転でお願いしマス」

帰りもあんな運転されたら生きていられる自信がない。

「判ってる。…………だが」

「逃しちゃったね。海に落ちて死んでくれると助かるんだけどなァ」

「奴は組織の人間だ。そう簡単にはいかないだろうな」

「戻ったら始末書作成だよ…………。色々壊したもんネ」

「頭の痛い話だな」

いやほぼアンタだよ。

とりあえずそのセリフは心の中に留めておいた。
私も色々壊しかけたもんね。警察庁の壁にクレーター作るところだったし……。

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