【名探偵コナン】 紅の花嫁3

115話 ページ21

え、何。どゆこと。
お姉ちゃんの言ってたセキュリティ強化の案件ってヒカリちゃんの事なの？

「やれるだけやってみますね。今OKですか？」

「ん、いーよ。頼んだ」

え…………ほんとにこの子何者。

「星宮はねー、すんごいチート」

「は？ えっ、え⁉」

ヒカリちゃんはものすごい速さでキーボードを叩いてる。
まじか。お姉ちゃんより早くね…………？？

いや。私もお姉ちゃんも勝てないレベルかも。

「Angelって言うホワイトハッカー。小さい時にアメリカに留学。その後たった2年で一流大学を卒業。こっちでは警察の資格も取得したらしい。配属先ウチになるくらい成績良かったらしいネ。その後はー……ああ、同じくAngelって名前で殺し屋やってるみたい。ま、外国で活動してて、悪巧みで金儲けした奴だけ殺ってるらしいけど」

何処のチートだよ。

「ちなみに年齢14歳〜」

「ファッ⁉」

驚きすぎて声も出ないんですけど⁉

「世界で一番頭いいよ、多分」

「多分なの⁉」

「断定はするなって、星宮に言われたの」

「じゃあ確定みたいなモン？」

「うん、そうそう」

しばらくカタカタやってたヒカリちゃん。
私とお姉ちゃんの会話にも気付いてないみたい。

集中力やべぇ。

急に手を止めて振り返る。

「これで大丈夫だとは思いますけど……侵入してくる奴の度合いにもよりますよ」

早ッ！！

「その時はその時かな。別に破られても捕まえればいいだけだしさ。常人じゃ破れないんでしょ？」

「はい。やってみます？」

「「破れそーだなー(棒読み)」」

何はともあれこれで大丈夫かな。

「……どうなるんだろ」

「だいじょーぶ！！ 最後に勝つのは私達なんだから！」

「だね！」

ああ、ほんとに。お姉ちゃんといると安心するなぁ。それがどんなピンチだろうとも。

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