66話 ページ18
「それでは旗印戦『30分以内にモブ山エイコ、モブ埼ビア、モブ谷シキホをケンカで倒す』開始」
法螺貝の音が響き渡る。それと同時、ホールに例の3人がやってきた。ホールのドアを閉めていたからか、3人は開けた後、やや乱暴ではあるが再びドアを閉める。
入ってきた3人を見た馨は嬉しそうに笑った。
「ああよかった！ やっぱりあなた達でしたわ！」
「何の話してんだよてめぇ」
「うふふ、わからないのも無理はありません。私が一方的に知っているだけですから」
パン！ と両手を叩き自分の集めた情報に齟齬がなく安心する馨。その姿はどう見てもこれから喧嘩をするようなものではない。
「つかアンタ、ケンカできんの？」
「見るからにひ弱じゃ……」
ゴッ、と鈍い音がして1人が倒れた。馨の蹴りが容赦なく顎に当たったのだが、残り2人は何が起こったのか理解できずに呆然としている。
「あは、お話なんかしている暇があるなんて……余裕ですわね？ もう旗印戦は始まっているというのに」
嵌められたのだ。人畜無害そうな見た目を利用し、会話をする事で相手を油断させる。その隙に倒す、という事に気付いた2人は逃げだす事にした。
自分たちはもう既に負けている身、負けてもこれ以上失うものはない。しかしここで馨を負けさせれば馨は旗印を失う事になる。
こんなやばいやつをのさばらせるわけにはいかないと、残り時間を逃げに徹する事に。
しかし……
「そう簡単に逃がすとお思いで？」
にっこりと笑う馨が、2人には悪魔のようにしか見えなかった。急いでホールのドアを開けて逃げようとするが、ドアが開かない。
「ああ、先程乱暴に閉められていましたよね？ その時に壊れてしまったのではないでしょうか」
もちろん嘘だ。馨はあらかじめホールのドアに、乱暴に閉めれば開かなくなるような細工を施していた。
閉まっている所に入る時、ドアを開ければまた閉める。日本人なら大抵はそうするだろう。日本人の性質を利用したトラップだ、現に彼女たちもそうした。
向こうに協力者がいない限りドアを開ける事はできない。しかし彼女たちは相手は女だと舐めており、どうせ勝てると思い込んでいた。
つまりこの旗印戦は始まった時点でから馨の勝ちは確定していたのだ。
「ふふ、もう逃げ場はありませんわね。それじゃあ、パパッと終わらせちゃいましょうか！」
ホールに2人の悲鳴が響いた。
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Chiharu(プロフ) - ミルクチョコさん» コメントありがとうございます！ なるほど、須賀君かっこいいですもんね〜！ ドラマ見たあとしばらくハマってました笑 犬飼君とか笑 最近更新なくてすみません！ 読んでくれてありがとうございます😭 (2023年1月13日 22時) (
レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - 私は加藤くんですね！Chiharuさんのお気持ちわかります！まあ好きな理由はその役をやっている須賀健太君が好きなだけなんですけどねｗｗ (2023年1月12日 17時) (レス) @page8 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - オタくん♀さん» コメントありがとうございます！ これからもそう言っていただけるよう頑張りますね！ (2022年12月12日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 好きです! (2022年12月10日 20時) (レス) @page30 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ふゆうさん» コメントありがとうございます！ きゅんきゅんゲームはキンプリのライブDVDに収録されているコントコーナーのものです！笑 実際のセリフをほぼ丸パクリしてるだけですので……！ それでも楽しんで頂けたようで幸いです！ (2022年10月22日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2022年10月7日 17時
