64話 ページ16
「そのカギを握るのが60ポイントを持つ……秀吉君と馨ちゃんだ」
「俺!?」
「は!?」
急に巻き込まれたと馨は黒田を見る。が、彼は秀吉の両肩に手を置いているためこちらを一切見ていない。
「作戦はこうだ。例えば真田が[秀吉を倒す]という旗印を出して勝つ。すると真田は60ポイント獲得する。負けた秀吉は挑戦を受けた側だから損はない」
「うんうん」
「次は伊達が秀吉を、信長は『馨を倒す』という旗印を出し、それぞれ挑戦者が勝つ」
そしてそれを特進クラス内で繰り返していくと……家康の208ポイントを上回る事となる。そこまでは馨も想像していた通りの内容だ。
しかし……
「ちょっと、何で……あ!」
信長がホワイトボードに大きく『
「ダサっ」
「ダサいけどいいんじゃない? バカ達にも分かりやすいし」
「んふっ!」
なんやかんや、馨は黒田が年相応に(?)バカなどという言葉を使うところを見るのが好きだった。もっと言えば、ムキになっているところを見るのが大好きだ。
拍手が巻き起こったが、今度こそ馨は待ったをかける。
「ちょっ……とお待ちくださいませ! 何しれっと私を巻き込んでいらっしゃるんですか!?」
「え? だってお前、60ポイント持ってるだろう」
特進教室から驚愕の悲鳴が上がった。それは何処かの教室で筋トレをしていた家康&見守っていた明智にも聞こえる程の大きさだった。
「ちょっ、何で知ってるんですの!!!!」
「待ってや馨ちゃん! 知ってるって事は認めるって事なんやけど!!」
「馨嬢が持っているのは0ポイントではないのか……!?」
「馨貴様! 何故それを俺たちに言わなかった!」
阿鼻叫喚である。井伊含め特進クラスチンピラ代表4人組は顎が外れそうなほど驚いていた。
「お前、この間の土曜日に旗印戦を申し込まれていただろう、60人に」
「60人!?」
加藤、黒田以外の全員が声を揃えた。以前からそうだが、仲良くないかこのクラス。
「だから何で知ってるんですのッ!!!!」
「たまたまあの日学校にいたんだよ」
「あなたのたまたまは信頼できませんわよ!!」
「元々信頼してないだろうに今更何を」
「そういうところ大嫌いですわ!!」
「大嫌いはやめろ傷付くだろう!!」
あれを見られていたのかと恥ずかしさで顔から火が出そうだった。
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Chiharu(プロフ) - ミルクチョコさん» コメントありがとうございます! なるほど、須賀君かっこいいですもんね〜! ドラマ見たあとしばらくハマってました笑 犬飼君とか笑 最近更新なくてすみません! 読んでくれてありがとうございます😭 (2023年1月13日 22時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - 私は加藤くんですね!Chiharuさんのお気持ちわかります!まあ好きな理由はその役をやっている須賀健太君が好きなだけなんですけどねww (2023年1月12日 17時) (レス) @page8 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - オタくん♀さん» コメントありがとうございます! これからもそう言っていただけるよう頑張りますね! (2022年12月12日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 好きです! (2022年12月10日 20時) (レス) @page30 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ふゆうさん» コメントありがとうございます! きゅんきゅんゲームはキンプリのライブDVDに収録されているコントコーナーのものです!笑 実際のセリフをほぼ丸パクリしてるだけですので……! それでも楽しんで頂けたようで幸いです! (2022年10月22日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chiharu | 作成日時:2022年10月7日 17時