68話 ページ20
そうして土曜日。当たり前のように加藤も同行しており、万が一の場合に備えていた。
「まあ、一方的にやられるつもりはないんですよねぇ」
何なら全員倒す気でいる。
「危ないと判断したら即やめるくさ」
「わかってますよう。でもちょっとだけストレス溜まってましたし、余計な事考えなくてもいいしで……ちょうどよかったかもしれませんわね」
加藤には特進教室で待機してもらい、自分は万全の準備を施した上でホールへと向かった。
ホールにはざっと数えても50人はおり、本当に60人とやり合うのか……と少し緊張する。
「思っていたよりも物騒ですわね」
中には鉄パイプや鉄バットなど、当たればかなり痛そうな武器を多く持っている者が多い。想定内と言えば想定内だが、流石に気を引き締めた。
誰も入って来られないように念のため鍵をかけ、更にそこに鎖を巻いておく。ここまですれば大丈夫だろう。
「ふうん、逃げないなんて随分余裕じゃん？」
「私が相手みたいですから。それに、どうせなら戦った方が格好いいじゃないですか」
「てゆーか、こいつほんとに戦えんの？」
「それでは旗印戦『1時間以内に山崎馨をケンカで倒す』開始」
法螺貝の音が響く。馨が強いか弱いか、判断できない人間が複数人いるらしく、未だ誰も攻撃を仕掛けて来ない。
「私、めちゃくちゃ弱いですから……手加減してくださるとありがたいんですけど……ほんとに殴るんですか……？」
わざと目をうるっとさせてみるも……
「嘘ついてんじゃねーよ！！」
「見てたぞビアの顎蹴り飛ばしたの！！ ウチら今日その仇取りに来てっから！」
「ちえ」
もちろん通用しなかった。
「仇取りの仇取り……それもまた一興、ですわね！」
また相手が会話に夢中になっている隙に相手の横腹に蹴りを入れた。油断している方が悪いと言わんばかりに、数人を蹴り飛ばしていく。
「っふふ」
「やられた！ おいお前ら行け！」
「まあやだ物騒」
拳を構え向かってくるが、馨は羽織っていたストールを巧みに利用し相手を撹乱させ倒していく。ストールで相手の視界を遮ったり、時には相手の動きを封じたりなど、かなり便利なアイテムだ。
何より、馨の無駄な動きが半減する。それで体力の消費を抑えられるため、60人が相手でも比較的何とかなりそうだ。
「そうですね、どうせ私が勝ちますし……」
ニヤリと怪しく、それでいて楽しそうに
「皆様方全員、私の前に跪かせてさしあげますわ」
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Chiharu(プロフ) - ミルクチョコさん» コメントありがとうございます！ なるほど、須賀君かっこいいですもんね〜！ ドラマ見たあとしばらくハマってました笑 犬飼君とか笑 最近更新なくてすみません！ 読んでくれてありがとうございます😭 (2023年1月13日 22時) (
レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - 私は加藤くんですね！Chiharuさんのお気持ちわかります！まあ好きな理由はその役をやっている須賀健太君が好きなだけなんですけどねｗｗ (2023年1月12日 17時) (レス) @page8 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - オタくん♀さん» コメントありがとうございます！ これからもそう言っていただけるよう頑張りますね！ (2022年12月12日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 好きです! (2022年12月10日 20時) (レス) @page30 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ふゆうさん» コメントありがとうございます！ きゅんきゅんゲームはキンプリのライブDVDに収録されているコントコーナーのものです！笑 実際のセリフをほぼ丸パクリしてるだけですので……！ それでも楽しんで頂けたようで幸いです！ (2022年10月22日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2022年10月7日 17時
