140話 ページ42
なんか右腕を令呪が占めててタトゥーみたいになってるの面白すぎる。
と、気を取り直して。
「いい？」
「はい、いつでも」
源頼光のページを開いてサインして。頼光ママの身体が光って……
「恥ずかしいですが……とても嬉しく思います。少しお転婆になってしまいますが、嫌いにならないで下さいね」
「全然好きだよ！ でも出来たら前の姿のがいいかなって……」
「はい、マスター」
察してくれたのか嬉しそうに再臨前の姿に戻って、ふと動きを止めた。ど、どうしたんだろう。やっぱり嫌だったとか！？
「マスター。……マスター。ふふっ、いいものですね。将としてではなく、ただ一人の女として誰かに仕えるというのは、たいへん新鮮です」
「マイルームボイスッ！！」
とまぁ、荒ぶりましたが。私も編みましょう、必殺技！
エクトプラズムの分身と対峙し、魔力回路に魔力を回す。うわなんか違和感。でも、やれるならやってみたいのがオタク心ってね〜。
「体は剣で出来ている
血潮は鉄で心は硝子
幾たびの戦場を越えて不敗
ただ一度の敗走もなく、
ただ一度の勝利もなし
担い手はここに孤り。
剣の丘で鉄を鍛つ
ならば、我が生涯に意味は不要ず
この体は、
たくさんの剣が内包された世界で体育館が上書きされた。ただ、私とは相性が悪かったみたいで攻撃を仕掛ける前に消えてしまった。
「くあー！ 投影魔術とは相性が悪かったかー！ かと言って宝石魔術を試すには財がないー！」
地面に倒れて天井を見る。いや魔術回路が焼き切れなくてよかったって言うべきかな。
「今ノヲマトモニ食ラッテイタラ危ナカッタダロウ。自分ニ合ウヨウニ改良シテミルトイイ」
「……はい！」
そもそも私投影ってガラじゃないしなぁ。どっちかって言うと氷の方が扱いやす……ん？ ワンチいけそ？
「はー…………、しばらくは3人の強化をしつつって感じかな」
流石に魔力切れでしんどいかも。今日は大人しく林間合宿のみたいな事をしていた。
そして気付く。UBW、私版。できるかもしれないと。
今後はこれをメインにやっていこうかな。
「マスター！ アーチャーがレベマになったよー！」
「うわはや！」
というわけで。ロビンフッド、またもや霊基再臨。
「いや〜、貢がれるのも悪くないわー。次もよろしくぅ！」
「はは、いいね！ 仮免までに全員レベマを目指そうか！」
ん、もちろん90とかあたりですよ。
続く (更新停止中)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2021年8月23日 2時
