137話 ページ39
翌日、教室にて。
「昨日話した通り、まずは仮免取得が当面の目標だ。ヒーロー免許ってのは人命に直接係わる責任重大な資格だ。当然取得のための試験はとても厳しい。仮免といえど、その合格率は例年5割を切る」
うへぇ……。いやでも雄英のヒーロー科よりかはまだワンチャンある……？
「そこで今日から君らには一人最低でも2つ……必殺技を作ってもらう！！」
「！」
ミッドナイト先生、セメントス、エクトプラズムが教室に入ってきた。みんなはテンション爆上がりだ。かく言う私もちょっと浮かれてる。
「必殺！ コレ、スナワチ必勝ノ型・技ノコトナリ！」
「その身に染みつかせた技・型は他の追随を許さない。戦闘とはいかに自分の得意を押し付けるか！」
「技は己を象徴する！ 今日日必殺技を持たないプロヒーローなど絶滅危惧種よ！」
てことで、コスチュームに着替えて体育館γにやってきた。今日は魔術礼装カルデア。夏でも涼しいの嬉しい。担当さん、エンチャントありがとうございます……！
「
「……ボスへの宣戦布告かな？？」
「昔から好きだよな、あのネズミ」
「ん、好き！ だからいつか一緒に行こうね」
という会話はさておき。ここは生徒一人一人に見合った地形を構成できる場所らしい。それ故の台所。
まぁ宝具みたいなのを私にもあればって感じか。それさえあれば、勝てる・勝ちに繋げられるってのが作れればいいそうだ。
「つまりこれから後期始業まで……残り十日余りの夏休みは、【個性】を伸ばしつつ必殺技を編み出す……圧縮訓練となる！」
セメントスが地形を作り、エクトプラズムが分身を創り出す。
必殺技に合わせてコスチュームの変更、改良も必要になってくるよね。
「プルスウルトラの精神で乗り越えろ……準備はいいか？」
「「「はい！！！」」」
私は必殺技云々の前に試したいことがあるから、少し広めの土地を用意してもらった。
「何ヲスルンダ？」
「私のサーヴァントが増やせるんじゃないかなと……」
予めヤオモモちゃんに創ってもらったチョークで魔法陣を描く。もちろん、私がエルキドゥを召喚したのと同じものだ。
2人は楽しそうにこっちを気にしながら模擬戦闘をしてる。こうすれば、ちょっとではあるけど絆レベルが上がる。
「んーと、大体こんなかな」
【本】で確認しつつ、描き終える。もしかしたら、ワンチャンいける！！
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作者名：Chiharu | 作成日時：2021年8月23日 2時
