【MHA×FGO】それを人は愛と呼ぶ 3 (ページ36)

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134話ページ36

「何ナチュラルにあーんしてんだよォ！！」

「いいでしょ、文句ある？」

そう、多少揶揄ってくる相手にはまぁ……強気に出た方がいいと学んだもので。
それにこれから3年、この寮で生活するなら私と焦凍くんがいちゃいちゃしてる場面にも出くわすでしょう、というアレです。

あとは何だろ、林間合宿の件から余計に焦凍くんと離れたくなくなっちゃったんだよね。

「やっべぇ、草創が女帝に見えた……うまっ」

「マスターだしあながち間違いではないな……うまっ」

女帝……武則天ちゃん思い出すなぁ。アガルタは楽しかったけど色々大変だったなぁ。3騎士の絆上がりやすいのは嬉しかったけど。うまっ。

これで男子の部屋は終わりだから、一度共同スペースに戻って次は女子棟に。最初はじろちゃんだ。

「……ハズいんだけど」

「わぁ、すごい！！」

じろちゃんの部屋はたくさんの楽器でいっぱいだった。ギター、ドラムにアンプにヘッドホン。楽器には詳しくないけど、ベースもあるかもしれない。

「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだねぇ！」

「これ全部弾けるの！？」

「まァ一通りは……」

「ん！かっこいい！ロックだ！」

「そんな大袈裟に褒めなくても……」

「楽器弾ける人ってすごいじゃん！私アルトリコーダーくらいしかできないもん！」

女子がべた褒めする横で、上鳴君と青山君が余計な事言ってイヤホンジャック食らってた。自業自得すぎる。

「次は私、葉隠だ！」

ノリノリで紹介してくれた葉隠ちゃんの部屋は、全体的にピンク色で統一されてて可愛らしい部屋だった。

「どーだ！？」

「THE女の子って感じの部屋で可愛い！」

わー、ぬいぐるみがいっぱい！今度お菓子もって遊びに行こう……。

「プルスウルトラ……」

棚の香りを嗅いだりと、割と見境なしになってきたよ。どうしてくれようか、と思った瞬間。金色の鎖に巻かれていた。

「エルッ……ランサー！？」

「ははっ、身の程をわきまえなよ」

鎖でぐるぐる、かろうじて鼻だけ覆われていない峰田君は瀬呂君に手渡され……テープで隙間なく巻かれていた。息できなくない？まぁいいか。

次は芦戸の部屋。

「じゃーん！！カワイイでしょーが！！」

芦戸らしい、ちょっとギャルっぽさのあるいい部屋だ。次はお茶子ちゃん。

「味気のない部屋でございます……」

何だろう、安心感のある部屋だ。懐かしささえ感じる。

「いい部屋だね」

そう言うと、お茶子ちゃんは嬉しそうにはにかんでくれた。