【MHA×FGO】それを人は愛と呼ぶ 3 (ページ35)

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133話ページ35

「和室だ！！」

「やっぱそうなるのか……」

芦戸と瀬呂君の顔ウケる。ドアの隙間から畳が見えた時点で察したよね。でもこれどこから……雄英だしどっかにあるか。

「優作はそんなに驚いてないね」

「ん、そうだね。それに安心したかも」

焦凍くん達がみんなに問い詰められてる間、私はエルキドゥとロビンとのんきに話をしている。今更だけど焦凍くん、重くないのかな。

「安心？」

「焦凍くんの部屋と似てるからかな。それに、焦凍くんが洋室で暮らしてるのに違和感あるし……」

「あぁ、実家が日本家屋らしいですもんね。それにしても、1日でどうやったんだか……」

本人曰く、頑張った、だそうで。確かに頑張ったらどうにでもなるもんねー！と納得した私は焦凍くんに甘いのだろう。

「いいねぇ、遊びに来てもいい？」

「おう。俺も優作の部屋行っていいか？」

「ん……うちフローリングだよ？それに気にいるかどうか……」

「優作の部屋なら気にいるだろ、だから大丈夫だ」

私だけじゃなかった。焦凍くんも私に甘い。恋は盲目って言うけれど、もはやそんなんじゃなくなってきてるような……まぁいいか。ヤンデレ街道まっしぐらされたら流石に解釈違い起こして目覚まさせますけれども。

「マスター？具合でも悪いんで？」

どうやらアホな事考えてた間に砂藤君の部屋についたみたいだ。焦凍くんもエルキドゥもロビンも心配そうに私を見てた。

「大丈夫だよ。ちょっと焦凍くんの事考えてただけだから」

「……そうか」

「ん、照れてる。かわい」

耳が赤くなってるのが見えて思わず口にしたら、更に赤くなった。珍しい事もあるものね、いい物見れちゃった。

「ああイケね！忘れてた！！だいぶ早く片付いたんでよ、シフォンケーキ焼いてたんだ！！」

そういえば、会話に夢中で全然部屋見てなかっ……シフォンケーキ！？

「皆食うかと思ってよォ……ホイップがあるともっと美味いんだが……食う？」

「「「「「「食う～！！」」」」」」

ちゃっかりエルキドゥも女子に混じって手を上げて喜んでた。

「ん！おいひぃ～！」

ふわっふわで甘くて幸せな味！こんな時間に食べてるのが余計においしく感じる！

「優作、あ」

「ん」

「……うめぇ」

「ね！美味しいよね！」

クラスの人たちの前であーんしてて恥ずかしくないのか？林間合宿の時にちょっと耐性付いたしなぁ。焦凍くんは私を下ろす気はないらしいし。