【MHA×FGO】それを人は愛と呼ぶ 3 (ページ27)

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125話ページ27

あの後、

「結婚式って何！？お嫁には出しません！」

と宣うお兄ちゃんを無視し(仕返し)、無理無理ではあったけど家族会議は全員賛成で議決した。
そして今日、これから相澤先生とオールマイトがうちに来る。大丈夫だよね、ちゃんと掃除もしたし、茶葉もいいのを選んだし、お茶請けのショートブレッドも綺麗に焼きあがったし……何も心配はいらない……はず。

「オタク、緊張しすぎでは？」

「だ、だって……！」

ロビンに揶揄われながら待つ事数分、チャイムが鳴った。緊張しつつも玄関を開けて、二人をリビングに通す。

「お邪魔します、草創さん」

まじで一瞬誰かと思った。相澤先生、いつもの小汚い姿は何処行ったんだ。
親たちが話し合いをしている間、私は紅茶の用意をする。今日は暑いからアイスティーだ。

「どうぞ。口に合えばいいんですが……ん、お兄ちゃんは？」

2人にお茶とお茶請けを出してる時、お兄ちゃんがいない事に気が付いた。ほんの数十分前にはいたよね……？

「あぁ、作音なら先生方と顔合わせたら文句しか言わなさそうだからって、部屋にゲームしに行ったわよ」

「ばかなの？？？」

もう既に先生方にばかなのバレてんじゃん。恥ずかしいなぁ全く。

「それにしても、本当にいいんですか？優作さんを危険な目に合わせてしまった我々をこうも簡単に信用してくださるとは……」

「林間合宿の事は気にしないでください。あんなの誰も予想できなかったんですから。それに、優作はちゃんと帰ってきてくれましたし」

「ふふ、それに優作は雄英高校に入学してから毎日楽しそうだもの。他の学校に、なんて考えられませんよ」

「…………ありがとうございます。その信頼に応えられるよう、優作さんを必ず立派なヒーローに育てあげてみせます」

その言葉にうるっときてしまった。ん、私もその期待に応えられるように頑張らなくっちゃ。
3人でよろしくお願いします、と頭を下げた。

オールマイトと相澤先生は、お茶に手を付けることなく帰ろうとしたんだけど、お母さんがそれを許さなかった。結果、二人はうちの両親と仲良くなって談笑してた。主にオールマイトが。

「ん、そうだ」

帰り際、二人を玄関まで見送りして思い出した。

「寮にはランサーとアーチャーも連れて行っていいんですよね？」

2人に霊体化を解いてもらってそう聞くと相澤先生は、増えてる……！って顔をしつつも許可をくれた。