【MHA×FGO】それを人は愛と呼ぶ 3 (ページ15)

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113話ページ15

「ん、そうなの！お母さん料理が好きでさ。だから今頑張って練習してるの」

「じゃあこれが将来うちの家の味になるのか……」

「ん！？」

隣でボソッと呟いた焦凍くんの言葉に驚いて、じゃがいもが喉に詰まりかけた。何でいきなりそういう事言うかなぁ！女子が全員こっち見たじゃん！

「いーじゃん草創！未来の旦那に褒められてるよ！」

「芦戸！からかわないでってば！それに、いつかは焦凍くんのお姉さんに料理習うし！」

「お嫁さんになるのは否定しないのね」

「ん"っ……！」

そりゃ約束ってかそれが夢ってか目標だし？否定はしないけど……何コレ公開処刑か何か？
焦凍くんは嬉しそうに食事してるし……！

「一気に肉じゃが甘くなったなー」

「砂糖入れ過ぎたんじゃね？」

「つーか空気も熱くなってね？」

「うっ！うわああああああ！ランサァァァァァ！！」

「優作！？」

恥ずかしすぎて顔から火が出た。比喩じゃなく、現実で。エルキドゥ呼んだ瞬間に出たものだから、二人してパニックになった。何コレ何コレどうしたらいいのさ！？

「んぶっ！」

咄嗟に梅雨ちゃんが水をかけてくれたおかげで、ジュッ！と音をたてて火は消えた。何だったんだ今の……。

「あ"──────────────！！！！」

「うっそだろ！？」

訳わかんなくて、ぽろっと涙が出てきた。視界の端で、エルキドゥと焦凍くんが固まるのが見えた。

「ごっ、ごめんね草創！まさかそこまで照れ屋だったとは……！」

「俺らも言い過ぎてごめんな！」

「だから今まではぐらかしてたんだね！」

「～！！！」

居た堪れなくて、自分の感情がコントロールできなくなった。覚えてるのは

「みんな【じゃが】も抜きッ！」

と叫んだ事だった。その後は半泣きでご飯食べた。
全員からス●バおごってもらう事で解決した。

「さて！腹もふくれた皿も洗った！お次は……」

「肝を試す時間だー！！」

とりあえずさっきの事は記憶から抹消して、今は純粋に肝試しを楽しもう。

「その前に大変心苦しいが、補習連中はこれから俺と補習授業だ」

「ウソだろ！！？」

芦戸の顔よ。そんな顔初めて見たわ。

「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになってたのでこっちを削る」

「うわあああ堪忍してくれえ試させてくれえ！！！」

無慈悲にも、補修組はズルズルと相澤先生に引っ張られてった。さっきの罰あたった説ワンチャンある。