228話 ページ34
「あ、起きた……！！！」
「ゆーくん…………」
目を開けると、ユウ君とすからびあ寮の天井が視界に広がった。じゃみるさんがどうなったか聞くと、ちゃんと目が覚めてるみたい。
「ほんと、相変わらず無茶するよね！ さっきだって、もうちょっとで半身吹き飛びそうだったんだからね！」
「うわぁ……流石にそれはぞっとするなぁ。治る保証もないし」
ん？ と首を傾げてるユウ君を放っておいて、自分の怪我の有無を確認するも、一応無傷らしい。まじかるぺんはちょっと濁っているけれど。
じゃみるさんの安否を確認しに行こうとしたら、物凄い声が聞こえてきた。
「じゃ、じゃびる……うぉおおおええええああああわあああああん！！！！」
正確には、泣き声。とりあえず理解できる範疇の言語ではない。
「ラッコちゃん、全然言葉喋れてねーじゃん」
「おやおや。１発殴ってやると言っていたのもすっかり忘れていますね」
「それだけ優しい人なんですよ、かりむさんは」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"睡蓮ぢゃぁぁぁぁん！！！」
「んぐっ」
さり気なく双子の会話に混ざったら、ふろいどさんに体当たりされた……。しかもじぇいどさんまで混ざってるし！
「無事でよがっだぁあ！ 痛いとことかなぁい？ 大丈夫？」
「後から来る場合もありますから、何かあったらすぐ言ってくださいね！」
過保護な…………と思ったけど、心配してもらえるのは素直に嬉しいから、しばらくそのままにしておこう。どさくさに紛れてユウ君が抱きついてても。
「オレ、オレ……うっ、お前がどんな気持ちで過ごしてきたか知らなかった。ず、ずっと……我慢させてたことも、ぜんぜん、知らなぐで……」
「その結果が、この手酷い裏切りですよ」
「そーだよ。ウミヘビくんは内心ず〜っとラッコちゃんのことバカにしながら生きてきたんだよ」
「オマエら、オレ様より空気読まねぇんだゾ！」
ちょっと言いたい事多すぎるんだけど、一個だけ言わせて。ぐりむ、自分が空気読めないって自覚あったの！？！！？
「お前は、ひ、ひどいヤツだ……だけど、やっぱりずっとオレを助けてくれたのも、お前なんだ」
「カリム……」
「だからもう、今日からはやめよう。親の地位とか、主従関係とか、そういうことで遠慮するのは」
「……は？」
吹き出しそうになるのを何とか堪えた。流石かりむさん、論点がずれてるとかそういう水準じゃない！
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どん - Chiharuさん» 分かりました楽しみに待ってます (2021年6月1日 10時) (
レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» リクエストありがとうございます〜！ 夢主を小さくですね、わかりました。遅くなってしまいますが、必ず書きますね。 (2021年6月1日 9時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - またリクエストしてもいいですか夢主人公が小さくなったところが見てみたいです (2021年5月30日 11時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» たくさんのコメありがとうございます！ 本日、イメイラを描いたので、数日以内に載せさせていただきますね。セベクとの絡みは、本編で書かせていただきます(´∀｀) リクありがとうございました〜！ (2021年5月25日 20時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - Chiharuさん» セベクと夢主人公の絡みが見てみたいです (2021年5月24日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年8月29日 0時
