198話 ページ4
「やったぁ〜、今回はオレの勝ち！ これで３勝！」
「集中力が高い時のフロイドは、やっぱり勝負強いな」
「ふぎゃー！また負けた！アズール、容赦ねぇんだゾ！」
「これで僕は５勝０敗。まあボードゲーム部として当然の結果です」
私は最初、あんまりるーるがわからなくて、じゃみるさんに教えてもらいながらやった。ユウ君と二人で、じゃみるさんと対戦。
慣れてからは二人で対戦したりしてた。勝ったり負けたり、楽しい時を過ごしてた。
その中で、わかった事が一つある。
「ジャミルさんは２勝３敗、ですか」
「ん？ ……ああ、久しぶりだから腕が鈍ったかな。昔はよくカリムに『勝つまでやる』って毎日何時間も付き合わされてたっけ……こういうの弱いくせにな」
ああ、そういう事だったのね。だとしたらそれは納得。それと、かりむさんらしいな。
「なるほど。ふむ。それでですか」
やっぱりあずーるさんとは思考回路が似ているのかも……？ なんて思いつつ、疑問を確信に変えた。
じゃみるさんは、勝敗を調節してる。私たちに教えてくれた時、最初は勝った。当然だ。そして、次は負けた。それも、当然。
問題はその後。私達に勝たせて、負けさせて、負けさせて……勝たせて、負けさせる。
ユウ君は気付いてないみたいだったけど、私は気付いた。手を抜いていた、と言われればそうかもしれないけど、ふろいどさんの勝負を見た時、そうかもって思った。
「なにが『なるほど』なんだ？ 変なヤツだな」
「いえ、こちらの話です。カリムさんとは幼い頃から一緒に育ったのですね」
「それこそ物心つく前からだな……そういえば、君達オクタヴィネルの３人も幼馴染だったか？」
「えっ」
全然知らなかった。でもそれなら、仲が良いのも頷ける。なのにふろいどさんは、そうらしいね〜と、何故か他人事のように言った。
どうやら、あずーるさん達はお互い一緒にいたのに、認識したのが遅かったようだ。
「それなのに、今は君が寮長？ 随分と不思議な関係だな」
「そお？ 今はアズールの言うこと聞いているのが面白いからそうしてるだけ」
「ジェイドもフロイドも、僕に服従している気はないんでしょう。彼らにとっては、そういう『ごっこ遊び』なんですよ」
寮長に従う事が『ままごと』と同じ事？
私からしたら、まれうすさんに自分から従うみんなを見てるから、ちょっとよくわかんない。
あ、でぃあそむにあのみんなに会いたくなっちゃった……なあ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 631人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どん - Chiharuさん» 分かりました楽しみに待ってます (2021年6月1日 10時) (
レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» リクエストありがとうございます〜！ 夢主を小さくですね、わかりました。遅くなってしまいますが、必ず書きますね。 (2021年6月1日 9時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - またリクエストしてもいいですか夢主人公が小さくなったところが見てみたいです (2021年5月30日 11時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» たくさんのコメありがとうございます！ 本日、イメイラを描いたので、数日以内に載せさせていただきますね。セベクとの絡みは、本編で書かせていただきます(´∀｀) リクありがとうございました〜！ (2021年5月25日 20時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - Chiharuさん» セベクと夢主人公の絡みが見てみたいです (2021年5月24日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Chiharu | 作成日時：2020年8月29日 0時
