209話 ページ15
「僕達のような育ち盛りに一番大切なもの。それは……そう、食事です！ 必要な栄養素を過不足なく。かつ腹八分目に摂取することが午後のパフォーマンスに影響を与えます」
時々昼食抜いてたなんて知られたら、すごい剣幕で怒られそうだな。
「調理は食物に関する知識や、健全な食生活を得るためにも非常に重要です」
「オレもたまには料理してみようかな？自分で作れれば、毒の心配もしなくていいし……」
「やめとけ。また怪我をするぞ」
そんな会話を聞きつつ、私達は食器の準備を進める。
「睡蓮さん！！」
「あ…………さっきの……」
彼と話しながら、食卓を拭いたりする。やっぱり彼は妖精属で茨の谷出身らしい。だけど、人の血が多く混ざってる分、他の人に比べて力が劣るみたい。
「明日から訓練してください！ じゃなきゃマレウス様を守れないんです！」
「私でよければ。貴方は太刀筋がいいですし、すぐに強くなれますよ」
「ありがとうございます！！」
私は教わる事ばかりだったから、人に教えるのって新鮮かも。みんなに教わった事、ちゃんと教えてあげられるか不安かも。
「なー睡蓮」
「どうしたんですか、あーでぃるさん」
「いや、ちょっと気になってさ。女のお前があれだけ剣が上手いって、どういう事なのかなって」
「…………女の子っぽくなくて悪かったですね」
確かにこっちの女の子は、お淑やかで煌びやかで可憐で清楚で綺麗な人が多いかもしれないけど。
確かに私はそんな感じしないけども。
「いやいやいや！ 違うって！ 女の子が剣上手いって、どうしてかなって単純な興味！」
「ああ、それですか。兄様にくっついて、道場……えーと、剣を教えてくれる人達の所に行ってたからですねえ」
あの頃はとっても楽しかったなあ。まあ、戻れたら、なんて考えたって無駄なんだけどさ。
やっぱりちょっとだけ、会いたいな、なんて。もう、無理なのに。
「頑張ったんだな、睡蓮は」
「ちょっ、何ですか急に！」
ぐしゃぐしゃに頭を撫でられて、髪型が崩れた。
りぼんを解いて、髪を結い直していると、なーしるさんが、ぴーぴー言いながらやってきた。
「ピーピーピーピー！ 青春警察です！！ 学内でのイチャつきはご遠慮しやがれください！」
「イチャついてなんかねえわ」
「るせえ、そう見えたんだわ」
今日も二人は仲良しだなあ。
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どん - Chiharuさん» 分かりました楽しみに待ってます (2021年6月1日 10時) (
レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» リクエストありがとうございます〜！ 夢主を小さくですね、わかりました。遅くなってしまいますが、必ず書きますね。 (2021年6月1日 9時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - またリクエストしてもいいですか夢主人公が小さくなったところが見てみたいです (2021年5月30日 11時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - どんさん» たくさんのコメありがとうございます！ 本日、イメイラを描いたので、数日以内に載せさせていただきますね。セベクとの絡みは、本編で書かせていただきます(´∀｀) リクありがとうございました〜！ (2021年5月25日 20時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
どん - Chiharuさん» セベクと夢主人公の絡みが見てみたいです (2021年5月24日 18時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年8月29日 0時
