121話 ページ23
「あ、あああ……あああああ……！！！ 僕の、僕の��黄金の契約書��が……っ！」
何処の世界でも紙は紙。脆くて、あっさりと消えてしまう。あずーるさんは放心状態だったのに、急に叫び出した。様子がおかしい……。
と思った次の瞬間には、あずーるさんが泣いていた。まるで、駄々っ子のように。
「ああ、もう全てがパァだ！！ なんてことをしてくれたんだ！！！！！」
「ご、ごめんなさい……？」
「アレが無くなったら、僕は……僕はまたグズでノロマなタコに逆戻りじゃないか！」
反射で謝ってしまうも、蛸、という言葉が聞こえてきて、驚いた。
「月桃にだって、笑われてしまう！！！」
そんなの嫌だ、と繰り返すあずーるさんの周りに、何か黒くて禍々しいものが集まってくる。流石に、れおなさん達もまずい状況だと思ったらしい。
あずーるさんを宥めようとするも、彼は嘆く事をやめない。挙げ句、やさぐれ始めた。
「うるせ〜！！！！ お前らに僕の気持ちなんかわかるもんか！ グズでノロマなタコ野郎と馬鹿にされてきた僕のことなんかお前達にわかるはずがない！ わかってくれたのは、月桃だけだった！！」
蛸、そして月桃。もう少しで何かがわかりそうなのに……思い出せない。あずーるさんに聞こうと思ったけど、状態はもっと酷くなっていた。
「ああ、そうだ……なくなったら、また奪えばいいんだ……」
水が落ちる音がする。これ、ぶろっとの音なのかな。それと、酷い耳鳴りが……頭も痛いし。
「ちょっ、顔色悪いっスよ！？」
「らぎー、さん。すごく嫌な予感がします……」
「くれよ。なあ、お前らの自慢の能力、僕にくれよ！」
あずーるさんがそう言うと、周りの人から能力が吸われていく。まさか、契約書が魔法を再現するための道具だったんじゃ……！？
私の予想は当たっていた。れおなさんは知っていたらしいけど……これはどうしようもない気がする。
寮長が三人続け様におーばーぶろっと、なんて、死ぬほど笑えない。けど、らぎーさんも言った通り、地獄絵図のような光景が広がっている。どうするべきか、と考えていると、海に行ったはずの人達が戻ってきた。
「アズール！ 貴方なにをしているんです！」
「うわ、何これ、どーなってんの？」
その中には、おくたゔぃねる寮の二人もいて。えーでゅーすさん達も、この状況に驚いている。
よかった、ユウ君も無事だったみたい。
さて、誰もあずーるさんに近付けないこの状況をどうするか。
ラッキーカラー
あずきいろ
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ｵﾀｸの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (
レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています！アンケートは2でお願いします！続き頑張ってくださいっ！ (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします！続き楽しみにしてます！ (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします！無理せず更新頑張って下さい！ (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年6月27日 16時
