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120話 ページ22

「これで契約書はVIPルームの外に持ち出せたな。後は……俺こそが飢え、俺こそが乾き。
お前から明日を奪うもの───」

れおなさんが、ゆにーく魔法の詠唱を始めたところで、あずーるさんが焦りの表情を浮かべながらやって来た。

「……おっと、もうおでましか。それ以上こっちに近づくなよ。契約書がどうなっても知らないぜ」

「睡蓮、念の為オレの後ろにいてください」

「は、はい……」

「!! 月桃の妹さん…………」

貴方まで来ていたんですね。と言われた。いい加減名前呼んでくんないかな。どいつもこいつも、何で名前呼ばないわけ? まあいいけどね。

「全部ユウ君が考えた作戦ですよ。私はそれのお手伝いをしているに過ぎません」

「ユウさんが……!?」

れおなさんのお財布がそこら辺に放ってあるのを見て思いついたらしい。本当、あの子には驚かされる。

「なぜだ、なぜ貴女達は僕の邪魔してくるんだ!? イソギンチャクから解放したってアイツには何の得もないだろう!?」

「決まってるじゃないですか。視界に入るいそぎんちゃくの集団が嫌なだけですよ」

それに、あの子は誰かのために動ける子だからね。私達とは違って。

「……そこでだ。なあアズール、俺と取引しようぜ」

「……は?」

れおなさんの顔の悪いことなんのってね。すごーくいい笑みであずーるさんに迫り寄る。

「この契約書をお前に返したら、お前は俺に何を差し出す?」

何でもする、と言ったあずーるさんだけど、れおなさんはそれを断った。きっと、前に取引したって言ってたし、その時の契約書を抹消したいんだろうな。

「俺はな、今アイツに脅されてんだよ」

アイツ、とは間違いなくユウ君の事。どうやら、協力してくれなきゃ毎日部屋の前で大騒ぎしてやる! と脅されたらしい。だから今日ユウ君声ちょっと変だったんだ。
寝不足になる、って言葉だけは信憑性皆無だけど、そんな事されたら誰だって怒る。

「アイツらにサバナクローから出て行ってもらうためにも、契約書は破棄させてもらうぜ」

「まさか、そんなことで……!?」

あずーるさんは、ユウ君に頭脳で負けた。まあ、頭脳でって言うより、ずる賢い作戦でって感じだけども。

「う、うそだ……やめろ!」

「__さあ、平伏しろ! 王者の咆哮(キングス・ロアー)!」

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

あずーるさんの悲痛な叫び声が上がるも、契約書は砂になって飛んで行った。

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ラッキーカラー

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オタクの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています!アンケートは2でお願いします!続き頑張ってくださいっ! (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします!続き楽しみにしてます! (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします!無理せず更新頑張って下さい! (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chiharu | 作成日時:2020年6月27日 16時

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