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115話 ページ17

「ユウ君大変だね……」

「本当にな。それと、お前も。悪いな、意味もなく付き合わせちまって」

「全然いいんだよ! 久々に料理できて楽しかったしさ。それよりじゃっく、おんぼろ寮に向かわなくていいの?」

じゃっくはきっと、ユウくん達をさばなくろー寮に泊めてあげるつもりなんだろうな。残念ながら、でぃあそむにあ寮に空きはないし、連れてったとしても、人間だ! ってなる可能性が高い。

鏡舎まででいいよ、と言い、じゃっくとは別れた。
私も、でぃあそむにあ寮に帰ろうとしたんだけど、運悪く木に髪が引っかかってしまった。鏡舎抜けたばっかりだったのにぃ。

「仕方ない。毛先だけ切るか……」

鋏を取り出して、引っかかった髪の毛先を切った。
一本なら抜くけど、一房抜くのは怖いからね〜。そういや、前もこんな事あったっけ。
寮までの道を歩きながら、ふと昔を思い出した。
兄様がまだ生きてた頃、髪をばっさりと切り落としてきたことがあった。木に引っかかって、面倒になって全部切った、って言ってたっけ。

「あれ?」

思わず立ち止まってしまうほど、衝撃的な考えに至った。
もしそれが、あずーるさんと会った時のものだったとしたら? 何かの対価に髪を渡したのだとしたら?
…………ありえる。あの兄様ならあり得なくもない。
なら何で、名前どころか存在も教えてくれなかったんだろ。

「ま、気にしてたって仕方ないよね」

けいとさんの言ってた通り、ゆっくり思い出せばいいや。何か思い出したらその時は……あずーるさんに会いに行こう。

翌日、朝からゔぃるさんに会えて、私はとても幸せだ。るーくさんとえぺるさんはいなかったけど、ゔぃるさんに会えただけで今日一日は運がいい日になれる気がする!

「アンタって子は、本当に会う度に可愛く綺麗になってるわね」

「えへへ、ゔぃるさんに褒めてもらえるなんて嬉しいです!」

「今度ネイルをしてあげるわ。何色がいいかしら」

「ねいる? とは?」

「爪に色を塗るのよ。ホラ、アタシみたいにね」

ゔぃるさんの爪は、紫色できらきらしてた。可愛い! わ〜、素敵だ! この人は本当に、綺麗になる努力をしている人だと、毎回のように驚かされる。
色とデザイン、考えておくわね。と言って、ゔぃるさんは行ってしまった。

その後ろ姿をぼーっと見つめていると、前からえーでゅーすさん、ぐりむが走ってこっちにきた。
うーん、こんな朝っぱらから何の用だろう。

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ラッキーカラー

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オタクの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています!アンケートは2でお願いします!続き頑張ってくださいっ! (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします!続き楽しみにしてます! (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします!無理せず更新頑張って下さい! (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chiharu | 作成日時:2020年6月27日 16時

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