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131話 ページ33

目を開けると、もうあずーるさんは目が覚めていた。二本立てられた指を、八本と答えるくらいには混乱しているらしい。

「大丈夫っスか? 睡蓮」

頭上かららぎーさんの声が聞こえると思ったら、私は彼に膝枕をしてもらっていたらしい。今回はちょっと疲れたし、もうちょっとお邪魔させてもらおう。らぎーさんの隣にはれおなさんもいた。

「……ったく、手こずらせやがって」

「いやいや、レオナさんがそれ言っちゃだめっしょ」

「僕は……一体、なにを?」

「魔法の使い過ぎでオーバーブロットしてしまったんですよ。覚えていませんか?」

「僕に力をくださいよぉ〜って泣きながらみんなの魔法吸い上げてさぁ。ちゃ〜ダサかった。ちょっとゲンメツ」

「そ、そんな……僕が暴走するなんて」

みんな、おばぶろした記憶はないけど私と話した記憶はあるんだよね。それがちょっと嬉しかったりもする。

「ま、コツコツ集めてきたモンを台無しにされたらそりゃ怒るっスよね」

「そこは本当に申し訳ないです……」

らぎーさんは私の髪を触っている。無造作に切れちゃってるっぽい。誰かに整えてもらわないとな。
よいせ、と起き上がってあずーるさんの元へ行った。

「睡蓮さん…………。僕、おーばーぶろっとして、貴方の髪を切ってしまった…………ごめんなさい!!」

「さっきもいいって言いましたよ? それより、あずーるさんは本当にすごいですよね。たった一日勉強するだけで、試験前日まで遊び呆けてた誰かさん達に、高得点を取らせてしまうんですから」

口々に褒められ、あずーるさんはまた泣きそうになっていた。今日だけで見慣れてしまったそれに、私は微笑んでしまった。

「あ、そういえば。あんたが取ってこいって言ってたリエーレ王子の写真。ちゃんと持ってきたぜ」

「これ、ですよね?」

じゃっくとユウ君が一枚の写真を取り出した。写真一枚盗んでくるよりも大変な事が起こったけど、とりあえずまだ日は沈んでいない。あずーるさんには悪いけど、完全勝利だ。

れおなさんがユウ君の持っている写真を覗き込み始めたから、みんなでその写真を見た。

「なんだ、この写真。……人魚の稚魚どもがわらわら写ってるだけじゃねぇか」

「エレメンタリースクールの集合写真……スかね? なんでこんなのが欲しかったんスか?」

「うわあ、人魚がたくさんいる……!!」

ふろいどさん曰く、子供の頃の遠足で撮った写真のようだ。

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オタクの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています!アンケートは2でお願いします!続き頑張ってくださいっ! (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします!続き楽しみにしてます! (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします!無理せず更新頑張って下さい! (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chiharu | 作成日時:2020年6月27日 16時

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