72話 ごめんなさい ページ27
「あ、ごめんな、なんか」
金髪な人が気まずそうに謝ってくる。クラスの人も、みんなみーんな、気まずそうな顔。
「いえ、こちらこそごめんなさい。あなた方は何も悪くないんです。私が、弱かったから……」
そう、そもそもの話、前の私が敵に攻撃されなければよかっただけなんだから。
「ああ、そうだな」
「なっ、ちょっ、かっちゃん！！」
一人だけ、冷たい視線を向けてくる人がいた。出久君にかっちゃんと呼ばれている彼…………さっきの爆発した人。
「弱えってわーってんなら、さっさと記憶でも何でも取り戻せや。ンな顔されてっとこっちだってメーワクだわ」
「す、すみません！」
「そんな言い方ないだろ！！」
「ちょ、出久君！ 仕方ないんだよ、こればっかりは、私が悪いんだもん。みんなも、いつも通り接して欲しいな」
私がそう伝えると、また話をしだすみんな。少しだけホッとした。
「俺、ニュースとか見たけどさ、ヒーロー殺し、敵連合ともつながってたんだろ？ もしあんな恐ろしい奴がUSJ来てたらと思うとゾッとするよ」
こ、このクラスの人は結構な頻度で敵と対峙しているらしい。大丈夫か？
そのまま話をずっと聞いていて、誰とも話をする事もなくホームルームを迎えた。
けど、午前中は担任の先生に呼び出されて、色々話を聞くことになった。
「俺が、お前の担任の相澤消太だ、よろしくね」
「は、はい。癒坂さくらです…………って、知ってますよね」
これまでの私の話を聞いたり、逆に何か覚えている事はないのか、って聞かれたり。
最後に、こいつに覚えはあるか、と出された写真。
宮司の格好をした人。
「…………あ、れ」
知らない人のはずなのに、何故かその写真を見てたから涙が止まらない、身体が震える。
怖い、怖くて仕方がない。
「ああ、完全に忘れさせられてるって訳じゃねえんだな。悪い、酷な事した」
こいつはもう一生、陽の光を浴びる事はねえから安心しろって言われて、ようやく涙も震えも止まった。
「午後のヒーロー基礎学まではここで休んでろ。あとで、あいつらの資料とか持ってきてやる」
お言葉に甘えて、午前中はずっと休んでる事にした。
後から持ってきてもらったのは、みんなが授業を受けている様子だったり、体育祭の記録だったり。
とりあえず、クラス全員の名前は覚え(直し)た。
なんだか懐かしいなって感じるのはきっと、記憶を思い出してきてるいい証拠、になる……はず！
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Chiharu(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！ 突然更新祭りしましたね、ほんとに！笑 伝わっているんですね！？ 嬉しいです！ うちの出久君はかっこかわいいを目指してます！！ 本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 19時) (
レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 続編おめでとうございます！ 文章の表現でとても分かりやすく面白いです 出久君が可愛いとかっこいいですね 更新頑張ってください (2020年4月18日 7時) (レス) id: eeb6921148 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - れもんさん» めちゃくちゃありがとうございます！！ 神作と言っていただけるとは！！ 二度見しました（笑） そしてやる気も出ました。更新祭りします、本当にありがとうございます！ これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 神作ですね。すごく面白くてスラスラと読めてしまいました。もう、三回、四回ぐらい読み返してます笑出久君カッコいい…すごく面白かったです！ (2020年4月15日 6時) (レス) id: 5f620a849d (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - しがないペンギンさん» ふおおお、ありがとうございます！！ 4ヶ月もお待たせしてしまったんですね！？ それは大変申し訳ない事を致しました！！ 続編出しましたので、服を着てくださいね笑 これからも更新頑張っていきます！ (2020年2月14日 0時) (レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年2月9日 17時
