69話 お母さん ページ24
癒坂さくら、ただいま出久君のお家にお邪魔させていただいております。そして目の前にはお母様が。隣には出久君が。緊張で死にそうです。
「って事があって、さくらちゃんを一人にさせたくなくて……」
全て聴き終えたお母様は、涙を流していた。てか、目から噴水出てるレベルだった。
「あっ、あの出久にっ、彼女ができてるだけじゃなくてっ！！ まさかあのさくらちゃんだなんてッ！！」
ど、どうしよう。どうすればいいんだろう。
一人あわあわしていると、ようやく落ち着いたお母様が
「そういう事なら是非うちに来てちょうだい！ 歓迎するわ！」
「あの、だってご迷惑なのでは……？」
絶対そうだよ、家族団欒の中に他人が混ざるとか、絶対迷惑以外の何者でもないよ！
「私娘も欲しかったのよ。だから、少しの間だけでも一緒にいてくれる？」
「……ありがとうございます」
出久君はお母様にそっくりだ。無限のように思える優しいところ。何より、人を安心させられる、陽だまりのような笑顔が、とってもそっくり。
安心して、泣きそうになった。いや、泣いた。出久君も、出久君のお母様も、優しく抱きしめてくれて、より一層涙が止まらなくなった。
そのあとトントン拍子に色々決まって、私は制服とか部屋着とか、必要な物を自分の家から取ってきた。ちなみに、出久君の部屋に居候させてもらう。
ソファで大丈夫って言ったのに、大反対されて、出久君と同じベッドで寝る事になった。…………心臓もつかな。
出久君の部屋に案内してもらうと……
「わ！ オールマイトがいっぱい！」
「僕、ヒーローオタクでさ……。ごめんね、引いた？」
「？ 何で引くの？ 好きな事を好きって言えるのは、いい事なんだよ？ 自信持って！ 出久君はそのまんまが1番かっこいいよ！」
それに私も、ヒーロー好きだよって言ったら、ちょっと泣きそうな顔でありがとうって言われた。
二人してベッドに腰掛けて、夕飯の時間になって呼び出されるまで、ずっとヒーローの話をしていた。
「すみません、ご飯の準備、手伝わなくて！」
「いいのよ、出久と楽しそうに話してるの見てたら、声なんてかけられないもの。それより、敬語なんて使わなくていいからね。気軽に出久ママ、とかって呼んでね」
「敬語はまだ難しいですけど、ママさん、って呼びます」
「それはそれで可愛いからアリ！」
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Chiharu(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！ 突然更新祭りしましたね、ほんとに！笑 伝わっているんですね！？ 嬉しいです！ うちの出久君はかっこかわいいを目指してます！！ 本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 19時) (
レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 続編おめでとうございます！ 文章の表現でとても分かりやすく面白いです 出久君が可愛いとかっこいいですね 更新頑張ってください (2020年4月18日 7時) (レス) id: eeb6921148 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - れもんさん» めちゃくちゃありがとうございます！！ 神作と言っていただけるとは！！ 二度見しました（笑） そしてやる気も出ました。更新祭りします、本当にありがとうございます！ これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 神作ですね。すごく面白くてスラスラと読めてしまいました。もう、三回、四回ぐらい読み返してます笑出久君カッコいい…すごく面白かったです！ (2020年4月15日 6時) (レス) id: 5f620a849d (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - しがないペンギンさん» ふおおお、ありがとうございます！！ 4ヶ月もお待たせしてしまったんですね！？ それは大変申し訳ない事を致しました！！ 続編出しましたので、服を着てくださいね笑 これからも更新頑張っていきます！ (2020年2月14日 0時) (レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年2月9日 17時
