【僕のヒーローアカデミア】ヒーロー科の癒し2

48話 大喜利？ ページ3

「まァ仮ではあるが適当なもんは……」

「付けたら地獄を見ちゃうよ！！」

相澤先生の声を遮って、教室のドアが開かれる。そこには、ミッドナイトがいた。

「この時の名が！ 世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね！」

「まァそういうことだ。そのへんのセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうのできん、寝る。

将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージが固まりそこに近付いてく。
それが『名は体を表す』ってことだ。

【オールマイト】とかな」

考える時間が与えられたのは15分。相澤先生はすぐに眠ってしまった。


そして15分後。


「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね！」

まさかの発表形式。
一番最初は青山君らしい。

「行くよ…………輝きヒーロー『I can not stop twinkling(キラキラが止められないよ☆)』！」

「「「「短文っ！！！」」」」

まさかの短文。嘘でしょ？ 私達これ呼ぶの？
呼ばなきゃいけないの？ え？ 嫌な予感がしてきたぞ……。

「そこは 【 I 】を取って 【 can't 】に省略した方が呼びやすい」

「それねマドモアゼル☆」

え？ キャントストップトゥインクリング？ 呼びづらっ！ キャント？ もうキャントでいい？

この時、クラス全員が嫌な予感を感じ取っていた中、三奈ちゃんが次の発表となった。

「じゃあじゃあ！ 次アタシね！ 『エイリアンクイーン』！！」

「2！！ 血が強酸性のアレを目指してるの！？ やめときな！」

「ちぇー」

渋々、と言った様子で三奈ちゃんは机に戻った。
私の中では

「きしゃー」

と言いながら酸をばら撒く三奈ちゃんのイメージが少し出来上がっていた。慌てて頭を振って搔き消した。

というかさ、うん。大喜利なの？ いつからヒーロー名発表会は大喜利大会になったの？

これじゃ誰も発表したがらないよね⁉
私だって行きづらいわ！！

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