51話 ページ5
「実は先生……人工的に造り出された生物なんです！！」
「……だよね。で？」
皆が言う。ただ、反応が薄かったのが殺せんせーは不満らしい。
「にゅやッ、反応薄っ！！ これ結構衝撃告白じゃないですか⁉」
そう言って驚いていた。
「……つってもなぁ。自然界にマッハ20のタコとかいないだろ」
そもそもタコかどうかも怪しいよね。
「宇宙人でもないのならそん位しか考えられない」
「マッハ20の宇宙人も、それはそれで気持ち悪いよね」
そう言うと、何人かが頷いてくれた。
「で、イトナ君は殺せんせーの弟だって言ってたから、殺せんせーの後にああなったんでしょ？ まあ、触手を移植しただけだとは思うけど」
私が付け加えて、E組の考えを先生に伝える。
「知りたいのはその先だよ、殺せんせー」
渚君が前に出て言った。
「どうしてさっき怒ったの？ イトナ君の触手を見て」
そう、殺気をむき出しにして、真っ黒になっていた。
「殺せんせーはどういう理由で生まれてきて何を思って
渚君の問いに、殺せんせーがにやりと笑った。
「残念ですが、今それを話した所で無意味です」
どうして何も言ってくれないの？
ねえ、殺せんせー。私も、聞きたいことがあるんだよ。
「先生が地球を爆破すれば皆さんが何を知ろうが全て塵になりますからねぇ」
「……！！」
殺せんせーがどうして地球を爆発させるのか。それだけが、わからない。
「逆にもし君達が地球を救えば……君達は後でいくらでも真実を知る機会を得る」
それを知るには、殺すしかない。守り屋としての最大の任務。守る対象が、地球だということ。
「もうわかるでしょう。知りたいなら行動はひとつ」
だけどどうして、話してくれないのだろうか。
「殺してみなさい。
殺せんせーが生まれたのは、地球。もしそれが本当なら、生まれ故郷を壊すことになる。
「先生の中の大事な答えを探すなら……君達は暗殺で聞くしかないのです」
どうしてそこまで暗殺にこだわるのか。
そして
「質問が無ければ、今日はここまで。また明日！」
「殺せんせー、一つ…………いいかな」
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ラッキーアイテム
きのこの山
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倉橋陽菜乃
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Chiharu(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！ 亀さん更新ですが、頑張ります！ (2020年3月14日 1時) (
レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 最近見つけたばかりですが続き、楽しみに待ってますね！ (2020年3月13日 23時) (レス) id: 1effbdffc2 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - りんりんごさん» ありがとうございます！ 基本的に更新遅いのですが、これからもよろしくお願いしますね！ (2020年3月1日 11時) (レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
りんりんご - 8月からずーっと楽しみにしてました！頑張ってください！ (2020年2月23日 9時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年2月9日 14時
