63話 ページ17
昨日、磯貝君に頭ぽんぽんされて、何故かドキドキした。その意味をずっと考えていたけど分からず……あまり寝れなかった。
しかも利き腕が使えないから着替えとかも1人でできず若干イライラが募っている今日。
それでも、今日から夏服、という嬉しさに、ちょっとだけテンションは上がっていた。
のが、数分前。日本の夏暑すぎない⁉ イギリスと全然違うんだけど！！ 去年日本に来たのは秋頃。それでも少し暑かったけど、冷房が効いた室内にいたから、全然何とも思ってなかった。
「日本の夏をナメてた…………」
溶けそうになりながらも、何とか坂まで到着。太陽がジリジリと肌を焼いてくるし、坂道には陽炎が見える……。日焼け止め塗っときゃよかった。
「おはよー、真白ちゃ…………溶けそう！！」
「陽菜乃、おはよう…………日本の夏ってこんなにも暑いんだね…………」
あわよくば熱中症で死ねるのでは？ とも思ったけれど、陽菜乃が下敷きでめっちゃ扇いでくれた……！ なんていい子なの。
「ところで真白ちゃん、右腕大丈夫だった？ ごめんね、私のせいで……」
「全然陽菜乃のせいじゃないってば！ ただのヒビだし、守りたくて守ったんだから、気にしないで！！」
どうしても気にする、という陽菜乃に、じゃあ今度一緒に遊びに行こうって言ったら、満面の笑みで返してくれた。
「7月1日。今日から夏服！ 肌色がまぶしいねぇ。健全な男子中学生にはつらい時期だぜ」
教室に行くと、岡島君が騒いでいた。女子を舐め回すように見るの、やめたほうがいいと思う。
「いけませんよ。露出の季節に平常心を乱しては」
「「あんたが言うなエロダコ‼」」
堂々と大人の雑誌を読みながら注意する殺せんせーに、みんなからツッコミが入った。
見ないように目を逸らそうとしたら、陽菜乃が目隠ししてくれた。一個言わせて、めっちゃ天使。
「……ああ……今日から半袖なのは計算外だった」
珍しく菅谷君が何か変な事を言ってる。そう思って、みんなで彼を見て…………絶句した。
「さらしたくなかったぜ。神々に封印されたこの左腕はよ……」
刺青のようなものが左腕に入ってる。非行に走ったのか、夏の暑さにやられたのか、はたまた本当に神に愛されたのか。
なんて思ってたら、それについて説明してくれたのだけれども。
あれ、メヘンディアートでは？ と途中で気付いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
きのこの山
ラッキーキャラ
倉橋陽菜乃
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Chiharu(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！ 亀さん更新ですが、頑張ります！ (2020年3月14日 1時) (
レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 最近見つけたばかりですが続き、楽しみに待ってますね！ (2020年3月13日 23時) (レス) id: 1effbdffc2 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - りんりんごさん» ありがとうございます！ 基本的に更新遅いのですが、これからもよろしくお願いしますね！ (2020年3月1日 11時) (レス) id: 4d689be570 (このIDを非表示/違反報告)
りんりんご - 8月からずーっと楽しみにしてました！頑張ってください！ (2020年2月23日 9時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Chiharu | 作成日時：2020年2月9日 14時
