9 ページ9
｢…Aに危害を加えたら…。分かってるよな。荼毘｣
｢女のために命張るとか気張ってんなぁ｣
｢ロマンがあるねぇ！｣
｢ロマンとかじゃねぇだろ…｣
1歩出遅れて登場した、トカゲの見た目をした男はスピナーと紹介された。
スピナーはこの狂人集団の中で唯一、常識人に見える。
｢女の子同士、トガちゃんと仲良くしてやってくれ！…Aはごみだ！！｣
｢わぁ！！いっぱい仲良くしましょう！！Aちゃんの方がお姉さんに見えます！！｣
『…そうだね、私の方がお姉さんかも。』
ズイズイと近寄ってくる、トガヒミコから離れながら返事をする。
女子高校生みたいな制服を着ている彼女からは、よく分からない狂気のようなものを感じた。
｢ほら、No.2。パトロール行かなくていいのか？｣
｢…約束事は守れよ。｣
そう言い残して、何枚か羽を落としてホークスは部屋を出ていった。
｢ごめんなぁ。こんなことするつもりはなかったんだが。今外してやる｣
荼毘が、ガチャガチャと乱暴に私の拘束を解いた。
悪いヤツなのか、良い奴なのか曖昧な位置になってしまった。
｢ホークスがこちらの言うことを聞いてくれるか不安だからお前を人質にしたんだ｣
スピナーが、ソファにドサッと座りながら話した。
『ホークスが、言うことを聞くってどうゆう意味？』
｢それは、教えられねぇよ。俺に、そう言う権限はねぇからな｣
遅れて登場したスピナーがお偉いさんなのかと思ったけど、そうでもなさそうだ。
｢Aちゃんって、何歳なんですか！！？｣
『20、だけど』
｢ホークスって、年下がタイプだったのか〜…年上がいい！！｣
｢好きな人って誰ですか！？！？私は、出久くんと、お茶子ちゃんが好き！！チウチウしたいの！｣
『好きな人は、わかんないや。トガちゃんの恋、応援してるね』
｢なんか仲良くなってるじゃ〜ん。おじさんもまーぜーて｣
Mr.コンプラスが、帽子を取りながら横に座った。
ヴィラン連合の人たちは、この人ひとたちで仲がよろしいようで。
｢えぇ〜。ダメです。ガールズトークなんです！｣
｢おや、騒がしいと思ったら。｣
どこからともなく黒いモヤモヤの人間？が現れた。
その後ろには、色んな場所に手を付けている男もいる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななし | 作成日時：2023年1月13日 11時
