六拾六 ページ43
ここはAの精神世界。
冷たい冷気が閉じ込められたすべてを凍結させるための氷上の世界。
冷たい輝きを放つソレは、硝子を粉々に砕いた時の様な形をしている。
そんな世界に二人の少女は向き合って立っていた。
「キミは、またくりかえすの？それをふせぐためにかれらは、ワタシをココにとじこめたのに」
幼い容姿の少女は、眼の前に立つAを見上げながら話す。
下手したら凍死してしまうのではないかと疑うほど、冷え切ったこの世界で少女は、白いワンピースを着て裸足で立っていた。
見慣れた色の髪を二つに結び、それでも何処か達観したような雰囲気をしている少女は、この冷たい世界を舞うように歩く。
くるくる、廻る廻る、楽しそうに、軽やかに。
冷たいこの牢獄で、踊る。
「キミは、たたかってはいけない。ほんとうだったら、ここにもきちゃいけないんだけど。まあ、こまかいこときにしてらんないや」
ねえ、キミもそうおもうでしょ？と笑う少女は、Aに近ずく。
「それでも戦わなきゃならねぇんだよ、です」
そんな少女の問いすらもバッサリ一刀両断しながら伸ばされた小さなて手を払った。
一瞬当たった手は、氷のように冷え切っていた。
それでも、少女は楽しそうに笑ってまたAに問いかける。
「たたかってすべておもいだしてもいいの？」
「かれら、硝たちはキミをたすけるためにすべてとうけつしたのに、それをキミがといてしまうの？硝たちのおんこうはどうなるの？キミをさいあくなアノあくむからたすけだすために、ふういんをほどこした硝たちのキモチは」
真剣な顔つきになった少女の赤黒い輝きを少し残した双眸は、一切の輝きの残っていない濁り切ったAの瞳をまっすぐに見てめる。
「キミは、まだきづかなくていいんだ。まだ、めをそらしてもだれもおこらないんだ」
聞き分けのない子供に言い聞かせるような少女の話し方は、Aを苛立たせた。
まるで自分が何も知らない幼児になった気分だ。
苛ついたAを少し困った顔をして宥めるように話しかける少女
「だから、キミはたたかうなんていわないでよ」
おんみょうじなんてかんがえずにいままでどうりひきこもってよう。そのほうが、キミはしあわせだ。そう、言いながらまたAに両手を差し出す。
嗚呼、まるで悪魔の手招き、または天使の手招き。
少女は一体どちら何だろう。
ラッキーアイテム
ラベンダーアメジスト【愛を守り抜く石】
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果口 陽暉(プロフ) - ななしさん» 年表を三章にて書いたのでよかったらどうぞ！ (2017年11月26日 14時) (
レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 楽しみを毎日糧に生きていきます(笑）更新頑張ってください！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» 了解です！そうしますね。毎回助かってます！！！次の楽しみにしててください！！！！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - そうですねー…。方言難しいので、分かるところは方言にして、ん？これは方言か？っていうやつは標準語にしたらいいと思います！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» はい、(人''▽｀)ありがとうございます！方言わかんないんでどうしようかなと。わかんないところは標準語の方が良いですかね？ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡魔最強説 x他1人 | 作成日時：2017年7月15日 23時
