六拾四 ページ40
「・・・・・・いっこ聞いてええ？
何でそないボロボロになってまで戦うん？」
「本土の安全で戦いのない世界で今まで育ってきた子ぉが、
そないしてまで何のために戦うとるん？」
すばるの疑問に、Aはクスリと笑う。
「繭良に、そんなこと聞くとはなぁです。あー、面白れぇです。」
『人間戦うときなんて、大体自分の為なのにな』口元を少し引き上げたAは、会場に背を向けて歩き出した。
「ご主人、見んでえーんか？見たかったんとちゃうん？」
「いーんだよ、です。さっさと入場の所いくぞ、です」
「わぁーたよ。俺らのご主人」
そう言うと暁は、呪符に戻った。
暁が呪符に戻ると他三人も呪符に戻っていく。
「大丈夫、繭良だからな、です」
「・・・・・・私は、私はただ強くなりたいだけです。
家族や友達・・・大切な人が悲しい思いをしないように・・・
そのためには自分が誰よりも強くなくちゃいけない・・・！」
「全部っ・・・
自分のためです！」
ハッキリと断言する繭良は、昔の弱い繭良など微塵も感じさせない強い意志を持っていた。
「あ〜ぁ、こないなつもりと違うたのになぁ〜」
心底嫌そうに言うすばるに、繭良は『何を言っているのだろう』とでも言う風に首をかしげる。
「ハンデつけて勝って『どやウチ凄いやろ♡』って思わせたかっただけなんやけど・・・
どう？これなら全力で戦える？」
すばるは一枚の呪符を取り出し、呪装した。
「すばる様！？」
「なっ何で！！」
鎧包業羅を呪装したすばるを見て困惑する、御幣島家の者達。
本土上がりの弱者に、すばるが戦闘態勢をとったのだ。
『ありえない』と思っている者達も多いだろう。
『ああ〜〜〜〜〜〜っと！！
すばる様、ここでとうとう鎧包業羅を展開！
今はじめて正式な戦闘態勢に入ったと言えますっ！！』
「見たいなぁあんたの本気。
見せてくれるんやろ♡」
「・・・・・・はい！
ありがとうございますっ！」
「オン・マカラギャ・バザロ・ウシャニャ
バザラサタバジャクウン・バンコク」
繭良を中心に武舞台の砂を巻き上げていく。
「世の中に
三つ世の神の誓いにて
思うあいだのなかとこそ
キヤラカラバア」
・
見てて
士門
Aちゃん
夕弦さん
天若家のみんな
ろくろ・・・
私の戦いを・・・
強くなった私をっ・・・！！
「
ラッキーアイテム
ラベンダーアメジスト【愛を守り抜く石】
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果口 陽暉(プロフ) - ななしさん» 年表を三章にて書いたのでよかったらどうぞ！ (2017年11月26日 14時) (
レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 楽しみを毎日糧に生きていきます(笑）更新頑張ってください！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» 了解です！そうしますね。毎回助かってます！！！次の楽しみにしててください！！！！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - そうですねー…。方言難しいので、分かるところは方言にして、ん？これは方言か？っていうやつは標準語にしたらいいと思います！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» はい、(人''▽｀)ありがとうございます！方言わかんないんでどうしようかなと。わかんないところは標準語の方が良いですかね？ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡魔最強説 x他1人 | 作成日時：2017年7月15日 23時
