四拾四 ページ13
「お前がこれまで強敵と戦って生き残って来れたのは双星の陰陽師だったからだ。
だが、今のお前には半身とも言える化野紅緒がいない」
振り返ればこれまでの戦いも全てと言って過言ではない程紅緒と戦ってきた。
それだけ、レゾナンスは強力的であったとも言えるだろう。
しかし、裏を返せばろくろは紅緒がいなければ今まで勝ち残っては居られない。
今は、二人じゃないから、レゾナンスが使えないから、紅緒がいないから、では済まされない世界に来ている。
「本土で士門と五分の戦いをしたそうだが
士門の纏神呪を使っていれば勝負にもなるまい」
確かに、士門は纏神呪を使ってはいなかった。
手加減されていた、と言うことになるその通告はろくろに重く圧し掛かる。
「正直 お前はうちの軍記や斑鳩家の長男斑鳩恵治といった
【十二天将候補】と呼ばれるクラスと同じ強さだろう。
だが、所詮候補は候補
月とすっぽん程と言うことは、計り知れない。
それが、十二天将が十二天将たる力の強さと言うのなら、ろくろは最強の陰陽師などと夢のまた夢なのではないか？
「自覚しろ・・・
焔魔堂ろくろ個人の実力を・・・」
ぐっと、口を噤むA。
最初は、兄に自分の実力を認めさせるためだったが、実を言うとろくろにも負けてほしくはないのだ。
「・・・・・ありがと
参考になったよ」
そう言って、帰り道へと足を進めるろくろ。
『もしかすると、ショック受けたんじゃ…』と心配したAは、ろくろの顔を覗き込んだ。
『なっ、
こいつ
笑ってやがる・・・』
そう、ろくろは笑っていたのだ。
そりゃもう、御前試合が楽しみで仕方ありませんオーラがまき散らされている位。
それを見てAは、大きなため息をついた。
心配して損したと思う反面、やっぱりこいつはこうでなくちゃなと言う呆れが勝る。
「・・・とんでもない奴のファミリアには居ちゃったな、です」
「それはそれは。
でも、楽しくて仕方ねェーんじゃねーの？ご主人」
「返す言葉もねー、です」
「ならいいじゃんっ」
Aと暁はろくろと有主の後に続いて帰っていった。
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果口 陽暉(プロフ) - ななしさん» 年表を三章にて書いたのでよかったらどうぞ！ (2017年11月26日 14時) (
レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 楽しみを毎日糧に生きていきます(笑）更新頑張ってください！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» 了解です！そうしますね。毎回助かってます！！！次の楽しみにしててください！！！！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - そうですねー…。方言難しいので、分かるところは方言にして、ん？これは方言か？っていうやつは標準語にしたらいいと思います！ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 013c4e821a (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - まといさん» はい、(人''▽｀)ありがとうございます！方言わかんないんでどうしようかなと。わかんないところは標準語の方が良いですかね？ (2017年11月11日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡魔最強説 x他1人 | 作成日時：2017年7月15日 23時
