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繭良達にわらび餅をご馳走してもらった、Aは、上機嫌で道を歩いていた。
少し口がにやけているのがいい例だ。
さっきよりは足取り軽く歩いていくと、肌の黒い少女が歩いてくる。
Aは、大きく手を振りその少女を呼んだ。
「おーい、志鶴」
呼びかけが聞こえたのかくるりと後ろを見た志鶴は、Aを見た瞬間後ずさった。
「な、何でAがここに」
「さっきも繭良にそういわれた、です。どういう意味だ、です？」
少しムッと顔を顰めたAに、ワタワタと弁解する志鶴。
傍から見ると、年の離れた兄弟のようだ。まったくもって微笑ましい光景だ。
さっきと同じ様に志鶴にもAが外に出ている訳を話すと、志鶴は深いため息をついた。
思っていることも繭良達と全く同じである。
ここまで、呆れさせることができるとは焔魔堂ろくろ恐るべし。
「A。何か、欲しい物はないか？」
「ん？何でだ、です？」
「いや、さっきから色んな店を見ているからな、何か欲しいものがあるんじゃないかって思って」
『違うんだったら、忘れてくれて構わねぇよ』と笑う志鶴。
店を色々見ていたのは間違いではないが、別に欲しいから見ているわけではなかった。
一緒に歩いてくれている志鶴に何か恩返しをしたくて志鶴に似合う髪飾りを見ていただけなのだ。
良いのが会ったらお揃いで買おうかなぁ、何て考えて物色していたのだった。
Aは、『だったら』と言うとパッと走り出した。
それを慌てて追いかける志鶴。
そして一軒の店に入ったAは、追いついた志鶴に一つの髪飾りを差し出す。
「・・・コレ、買って欲しい、です。色違いがあるからお揃いで・・・」
上目ずかいにキュンときたのか志鶴は即買いだった。
顔の造形が良い子って、得しやすいよね。
志鶴と別れたAは、島の海側に来ていた。
昔、一度だけ硝といった本土の事を思い浮かべながら。
ザザンッザザンッと、波の音が心を落ち着けていくのが分かる。
海に来たのは計三回。
一度目は、家族で。
二回目は、硝と。
三回目は、うろ覚えだが水色の髪の子ときたことがある。
二人して、海を見ながら大泣きしたあの日の空は嫌味なほど、空の青と沈む太陽のオレンジが混ざって幻想的だったのを覚えている。その日は、どう帰ったのかは覚えていないが。
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猫 - 深夜の睡魔って本当に怖いですよねぇ(遠い目) 寝るの我慢して変な事しちゃうんですよねぇ(遠い目) 面白かったです!!!これからも頑張って下さい!!! (2019年8月7日 17時) (
レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
睡魔最強説(プロフ) - 木綿季さん» 了解っす！よろしくお願いします！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: 7cab366bf0 (このIDを非表示/違反報告)
木綿季(プロフ) - 睡魔最強説さん» 久しぶりー！またよろしくね！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: ad531bdb72 (このIDを非表示/違反報告)
睡魔最強説(プロフ) - 木綿季さん» うん、覚えとる (2017年7月24日 22時) (レス) id: 7cab366bf0 (このIDを非表示/違反報告)
木綿季(プロフ) - 待ってみないうちにだいぶ更新されてる← もと美夜だよ！覚えてる？？ (2017年7月24日 22時) (レス) id: ad531bdb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡魔最強説 x他1人 | 作成日時：2017年4月8日 11時
