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「うげ、これ出すの?」
私が書いた作文を見せると、信じられないとばかりにこちらを見る
1話 ページ4
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私が書いた作文を見せると、信じられないとばかりにこちらを見る
彼、眞田 奏斗。
「ダメかなぁ。いいと思うんだけど。ほら、正直って大事でしょ?」
「正直過ぎ。内申点下げてもらいたいのかよ。」
「えぇえ?でもさ雷くん。私たちに今さら内申点とか関係なくない?」
彼、及び雷くんとは、私の婚約者である。
婚約者といっても、
アニメやマンガでよくある、親同士の政略結婚とかではない。
まぁ、ある意味政略結婚だが、私たちは国が決めた結婚である。
作文見てもらったら分かると思うんだけど、私は不思議な力がある。
そして雷くんにも不思議な力がある。
私たちの他にも数人いるが、それは同級生の話。
世間に知られていないだけで、以外といるのだ。こういう人は。
「今日さ、光、なんか変じゃない?」
「... え?何が?」
「仕事でも入ってきたの?」
「うげぇ。やめて言わないで。考えたくない。」
光とは私のことだ。
特殊人種の私たちは、1人1つ名前がつけられる。
仕事中でも呼びやすいようにだとか。
なので察しの通り、雷くんは新しい名前で、ほんとうの名前は
眞田 奏斗だ。
「今日、一時間目から基礎学だけど。」
「マジ?課題あったっけ。」
「山ほど出されたじゃん。俺、今向こうの学校ではテスト期間で
きついんだよなぁ。」
「私やってないわ。」
午後5時から。私たちの授業が始まる。
いつも行っている学校とは別の、特殊人種の子達が行く学校。
「方能従学園って遠いよね。」
「3分で着くじゃん。」
「力使ったらの話でしょ。」
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作者名:翠夏 | 作成日時:2018年9月23日 23時