陽だまりのきみに 【佐野玲於】

約束 ページ40

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タオルふき終わって、ラグの上に座ってる玲於くん


A｢玲於くんお腹すいてる？｣


A｢野菜スープあるんだけど。｣


玲於｢え、すいてる。｣



めっちゃ嬉しいんだけどってニコニコしてるから、スープ温め直して出してあげた


玲於｢え、うま、まじうまいよ。笑｣



隣に座ってるわたし見て言ってくるの
わたしより年上なのに、なんかかわいい


玲於｢おれ酒くさくない？｣


A｢うん、全然。｣


玲於｢ならよかった。笑｣


A｢着替えてきてくれたの？｣


玲於｢まぁ。笑｣


わたしに気つかってくれたの
なんでもないことかもしれないけど、
わたしすごく嬉しい


玲於｢A明日なんか予定あった？｣


A｢お休みだよ。｣


玲於｢そっか。｣


A｢玲於くんは、お仕事？｣


玲於｢うん、明日は昼から。｣

玲於｢って、めっちゃ眠そうだねA。笑｣


A｢ちょっとだけ。笑｣


夜中の3時なんて、起きてるの初めてかも
お正月でも寝ちゃうもん


玲於｢寝たいでしょ？おれ帰るね。｣


A｢…うん｣


玲於｢ねぇA、｣

玲於｢おれまたここに来てもいい？｣


A｢金曜日か、土曜日なら。笑｣


玲於｢じゃあ、土曜日ね。｣


A｢次の土曜日？｣


玲於｢うん、約束。｣


A｢わかった、待ってるね。｣


玲於｢じゃあ、おやすみ。｣


A｢おやすみ玲於くん。｣


玲於｢鍵ちゃんと閉めなよ？じゃあな。｣


玲於くん、わたしの頭とんとんってして
わたしのおうち出ていった

ドアが閉まる音、ひとりで聞いたら急にさみしくなっちゃって


でもわたしには約束があるもん、
玲於くんにまた会える。




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