陽だまりのきみに 【佐野玲於】

相変わらず ページ31

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今はビルに入ってるカフェのテラスで休憩中



ハナ｢ねぇアオイ、私いい人見つかるのかな。｣



玲於｢見つかるっしょ、ハナちゃん美人だし気つかえるし。｣



ハナ｢そんなことないよ。｣



ハナ｢…もう疲れちゃったんだ、お見合いとかそういうの。｣




この子はお金持ちで、苦労なんてなさそうに見えるけど、



金持ちの息子としか結婚できないとか、たまの休みにはお見合いパーティーとか、



ハナちゃんにはハナちゃんの背負ってるもんがある




玲於｢ハナちゃんの貴重な休みが俺でよかったの？｣




ハナ｢アオイに会いたかったの、アオイと話してると疲れ取れるから。笑｣




玲於｢そう？ならよかったけど。｣





結局、ハナちゃんらしい薄いラベンダーのドレスを買ってた




ふたりで途中までタクシー使って近くの大通りから歩いて俺の店まで向かう




ハナ｢いい買い物が出来てよかったー。笑｣


ハナ｢アオイ、センスいいからさ。｣




玲於｢ふは、それはよかった。笑｣




ハナ｢今日は同伴いきなりお願いしたのにありがとね。｣




玲於｢全然。ちょうどハナちゃんに会いたかったし。笑｣



ハナ｢もう、すぐそういうこと言う〜。笑｣




ハナちゃんが笑ってる奥に見えた


立ち止まって、

今にも泣きそうな顔してこっち見てる女の子



一瞬見ただけなのに、すぐ分かったよ。



相変わらずこの街にいると、浮いてんだもん。



3年前のあの子、



…名前も知らない、真っ白なあの子




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