私のチャラい幼なじみ【Alan.S】 完結

言葉にしなきゃ ページ9

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『…涼太くん、私っ



もう亜嵐のこと好きなのやめたい。



でも、、無理なの。好きなの





…っ大好きなの』




涼太くんは私を抱きしめながら頭をなでて



「うん」って私の言っていることを



全部聞いてくれようとしてる




『亜嵐みたいなチャラいやつじゃなくて、



あんな振り向いてくれないやつじゃなくって



涼太くんみたいな人、好きになりたかったっ』




そう。これが私の本音




涼太くんみたいに優しくて、一途で



そんな人を好きになりたかった。




そう言えば涼太くんは私を強く抱きしめて




「辛かったな。



そんな辛いなら、いっそのこと





言っちゃうのもありなんじゃない？」




『…え？』



言っちゃうのも、あり？



その言葉にびっくりして涼太くんの顔を見た




「…だって、幼なじみなんだろ？



ずっと仲良かったんだろ？大丈夫、



ちゃんと亜嵐は受け止めてくれるって。



もし、亜嵐が距離置いてくるようなことがあったら



俺とユズが、全力でなぐさめるから！


だから、大丈夫。


ちゃんと言葉にしなきゃ、な？」





…言葉にしなきゃ、ね。



伝わらないよね。いくら5年も想ってたって



言葉にしなかったから、亜嵐に私の気持ち



これっぽっちも伝わってないんだもんね。




『…うん！



頑張る。


亜嵐に、私の本当の気持ち伝えられるように


私、頑張るから！』





もし振られても涼太くんやユズになぐさめてもらえばいい



例え亜嵐が私を嫌っても、




涼太くんとユズがいてくれるもんね。




頑張る。




『ありがと！涼太くん



もう時間だから、私帰るね！』



「おう！また明日な」




涼太くんとはさよならして



家に帰った。




その日はなんだか、



よく寝れた気がする。








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