私のチャラい幼なじみ【Alan.S】 完結

呼び捨て ページ23

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「Aちゃーん！」




この前と同じベンチに座って涼太くんを待ってた






前に座った時よりも、



今の気持ちはずっとすっきりしてる。




涼太くんは私の隣に座った




『涼太くん！




私、亜嵐にちゃんと言葉にして伝えたよ、




振られちゃったけど、すっきりした！





ありがとう！』



そっか、




そう言って、


優しく笑いながら私の頭を撫でてくれた涼太くん。




「頑張ったね」



『…うん。』



「…A」




いきなりの呼び捨てにびっくりして



涼太くんの顔を見た




『…え、？』




涼太くんは下を向いてて、




涼太くんの前髪で顔は見えない




「…もう、亜嵐くんのこと



諦めたの？」




『…正直、まだ。




だけど、気持ち伝えられたから、




幼なじみになれそう、かな』





そっか、と言ってから私の目を見てきた涼太くん





『…ん？』




「…A、









俺、Aのこと好きだよ」






…え。




今まで5年間亜嵐が好きで




告白も全部好きな人がいるって断ってきた私には





今、涼太くんを振る理由が







…全く思いつかない。







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