優しさ ページ12
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◇
家のチャイムがなって
泣いて目が腫れた私は
チャイムを鳴らしたのがユズだと確認してドアを開けた
「A、」
ユズは息を切らしながら私を心配した目で見てる
私のために走って来てくれたんだと思うと
ユズの優しさにもっと涙が止まらなくなった。
そのまま玄関で泣き崩れてうずくまる私を
しゃがんで同じ目線になって
何も聞かずになぐさめてくれるユズ
私が少し落ち着けば、
「A、うち行こっか。」
『うん』
自分の声は思ったよりも涙声で、
亜嵐を想って、こんなにも辛くなっていたことを
改めて自覚した。
私の家からユズの家まで歩く中で、
涙はおさまった
◇
ユズは一人暮らしをしてて、
基本的にユズの両親はユズの家に来ない。
ソファーに座って、
今までの経緯を話した。
『…だから亜嵐のこと
好きなのやめる。』
ユズは、そっか。って言って目線を下に落とした
「でも、私好きだったけどね、
Aの一途なところ。
確かに、辛かったのよく分かってるつもりだよ?
でも、亜嵐と話してる時のAいきいきしてて
すごい笑顔で、Aはほんとに亜嵐好きなんだなって
思ってた。」
…はじめて聞いた。
ユズがそんな風に思ってくれてたの、
私何にも知らなかった。
亜嵐、
私はどうしたらいい?
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DJみかん(プロフ) - めちゃめちゃいい話でした!亜嵐くんマジでカッコいい!!泣いてしまいました!素敵な作品をありがとうございます! (2020年1月1日 8時) (レス) id: 7640550048 (このIDを非表示/違反報告)
ユウリ - もう最高でした!亜嵐くんかっこ良かったです!涙が止まりませんでした。ありがとうございました! (2018年11月25日 10時) (レス) id: d9e270372e (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - とてもよいお話でした!! 最高でした!! (2018年6月20日 17時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
る - 素敵でした! (2018年5月25日 18時) (レス) id: 563bc38863 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - 亜嵐君と涼太君最高で、とても感動しました最後は皆ハッピーエンドでとてもキュンキュンしました (2018年1月26日 21時) (レス) id: 7f525f8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よぺな | 作成日時:2017年8月4日 16時