40話※ ページ40
こんな夜にどうしたんだろ？
________ピンポーン
扉を開ける
そのまま及川はAを抱きしめた
「とおる？……どうしたの？」
腕に強く抱かれて表情を伺うことは出来ない
長い沈黙のあと
やっぱり駄目だ＿＿＿＿
及川は小さくそう呟くと
Aの腕を引き家に上がり込む
まだ招かれたことのない寝室の扉を開けると
Aの体をベッドに投げた。
「ちょっと！徹！！」
覆い被さると腕を押さえつけ
その体に熱を落としていく。
「ねぇ、徹！どうしたの？！」
もう何も言うなと、唇を深く重ね
慣れた手つきでその服を乱し
白い肌に赤い印をいくつも散らす
及川は自分のシャツを脱ぎ捨てるとAを見下ろした。
怒りとも悲しみともとれない瞳_____
ようやく、聞きたかった声が耳に届くが
彼女の望んだ言葉とは違った。
A、黙って俺に抱かれてよ。＿＿
________________
及川side
素肌のままのAを後ろから抱きしめる。
俺が乱暴に身体を暴いても
Aが抵抗する事はなかった。
「どうして？」も「やめて」の一言すらなかった。
ただ、俺の髪を 頬を
優しく撫でる感触だけは
確かに残っていた
いま彼女がどんな顔をしているのか見る勇気がない
俺自身、自分が今どんな顔をしているのかわからない
長い髪を少しすくってキスをする
俺はベッドを抜けだし服を身につけると
小さく「ごめん」と呟いて
そのまま振り返ることなくアパートを出た。
スマホを取り出すとメッセージを送った。
『明日は来ないでくれ。』
はぁ……
あんな風に抱くつもりはなかった
自分の嫉妬深さに呆れて俺は苦笑する
でも、Aを見たら
その温もりを腕に抱いてしまったら
止められなかった
ふと思い出すリベロ君の言葉
いや、考えるのはやめよう。
俺は牛島を倒さなければならい_____
________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside
「・・・ごめん」
バタン______
徹が家を出て行くのがわかった。
ベッドを出て、心配そうに見上げるタビを抱き上げる。
ケータイが光っているのをみてスマホを手にとった。
・・・・・
どうして、徹はあんな泣きそうな顔をしていたんだろう・・・
どうして・・・
「わたし、徹に嫌われたみたい…」
そのままスマホで名前を探すと通話を押した
「…………今すぐ来て。けーしん…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月宮みやこ(プロフ) - 続編！すっごく楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2016年4月12日 22時) (
レス) id: 070658f542 (このIDを非表示/違反報告)
及川LOVE愛ちゃん☆ - 及川さんとhappyendという感じにして欲しいです！ (2016年4月10日 15時) (レス) id: 51a63e178e (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - shinox2さん» いつもありがとうございます！はい、今のところ残念ルートです(´д｀)挽回のチャラ川さんにご期待ください！ (2016年4月6日 22時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 及川くんやっちゃいましたね(^^; 関係の修復と烏養さんとの絡み楽しみにしてます (2016年4月6日 21時) (レス) id: 8321854822 (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - りんかさん» 本当にありがとうございました！引き続き宜しくお願いします！ (2016年4月5日 1時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sin666 | 作成日時：2016年3月31日 16時
