33話 ページ33
普通、膝枕されたらさ、
これは、中学3年の時だ。
帰り道、通りがかった公園で
知らない男たちに声をかけられた。
歳の感じ多分高校生だ。
男は及川徹か?と訪ね
俺はそうだ。と答えた。
お前バレー部なんだろ?
そういって男は持っていた鉄パイプを振り上げた。
ヤバイ!と思って目を閉じた時___
男のうめき声が聞こえ目を開けると男は倒れ
その先には女の子がいた。
「コイツ……黒姫だ…。」
「ホント汚いことすんね。気持ち悪い・・・
あのさぁ、今日機嫌悪いからあんまり
手加減できそうにないんだけどいいかな?」
そう告げると襲い掛かってくる残りの男を
あっさりとねじ伏せていく。
俺はその光景に立ち尽くしていた。
女の子は男の首を掴んで尋ねる
「なにが目的だったの?」
「お前・・・・黒姫か・・クソっ・・・。」
黒姫…彼女の名前か?____
「一生声出なくなってもいい?」
その声はとても冷たい
男の顔が見る見る青ざめていく
「女・・・・」
男は振り絞るような声で言った
「そいつが俺の女を
それを聞くと
「くだらね…。」
といって男の意識をオトすと冷たい目で見下ろす。
長く茶色い髪がなびく___
「あんた大丈夫?」
そう声がしてハッとする。
俺よりずっと小柄な女の子のはずなのに
その威圧感に少し怯んでしまう。
ダメだ。しっかりしろ俺。
「大丈夫。助かったよ。」
俺の元にすこしづつ近づいてくる。
街灯の下、鮮明に浮かび上がる
黒姫と呼ばれた女に俺は目を奪われた。。
凛としたとてもきれいな顔
鮮血が散った制服に細い腕
美しいと感じた。
俺は目が離せなくなった____
「及川センパイ!!!!!!」
声がした方を向くと、影山が走って向かってくる。
影「大丈夫ですか??」
まさか後輩にこんな所を見られるなんて。
しかも、影山なんかに・・・・、
コイツに今心配なんてされたくない。
心配そうに見つめてくる影山に少し苛立ちながらも
「何ともないよ。」
そう笑顔で応える。
「じゃ、あたし行くわ。」
そう言って突然去ろうとする
「待ってよ!君、…」
そう言いかけると俺に向かって。
『作り笑いも大変だね・・・。』
流し目でそう言うと、彼女は消えた。
_________とおる!
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月宮みやこ(プロフ) - 続編!すっごく楽しみにしてます!頑張ってください♪ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 070658f542 (このIDを非表示/違反報告)
及川LOVE愛ちゃん☆ - 及川さんとhappyendという感じにして欲しいです! (2016年4月10日 15時) (レス) id: 51a63e178e (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - shinox2さん» いつもありがとうございます!はい、今のところ残念ルートです(´д`)挽回のチャラ川さんにご期待ください! (2016年4月6日 22時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 及川くんやっちゃいましたね(^^; 関係の修復と烏養さんとの絡み楽しみにしてます (2016年4月6日 21時) (レス) id: 8321854822 (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - りんかさん» 本当にありがとうございました!引き続き宜しくお願いします! (2016年4月5日 1時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sin666 | 作成日時:2016年3月31日 16時