11話 ページ11
水木side
黒「あんた、大丈夫？？？」
水「は、はい…。」
思ったよりも優しい声がしてわたしは顔を上げた。
黒「ありゃー随分やられたね。あんな女、適当に殴り返せばいいのに。
…あ、でも４人は、あんたには難しいか。」
彼女はわたしのそばでしゃがみ込むと血のにじむ膝にハンカチを巻いてくれた。
なんか、優しいんだな…。
黒「顔は擦り傷だしあとは痣だから
帰ったら湿布でも張りなね。そんじゃ。」
そういって彼女は歩き始める
「ま、待ってください！！！」
わたしは慌てて、立ち上がり
彼女の手を掴んでいた。
黒「なんか、あった？」
水「あの、ありがとうございます。
…黒姫さん。」
わたしは俯いてそう呟いた。
変に思われたかな……
くすっ。
水「へっ？？？」
顔を上げると
クスクス笑っている彼女がいた。
黒「ごめん。お礼なんて言われたことないから。ｸｽｸｽ…それに、名前！黒姫じゃないから。」
彼女は少し寂しげで……
水「あの……」
黒「なに？」
水「わたしと！
友達になってください！！！！」
掴んだ手を強く握った。
とたん--------
あははははははは!!!!
彼女は笑っていた
水「へ？……あの、ダメですか？？？」
一通り笑いが治まると、
困ったような顔をしてキレイに笑った。
黒「……名前は？」
水「水木あゆみです！」
黒「名前みたいな苗字だね。
……A。黒川A。
よろしくね。みずきちゃん。」
--------
そうして、私たちは友達になった。
友達になってからも、Aが喧嘩しているところを見たのはあれっきりで
むしろ噂に尾鰭背鰭がついて、黒姫という存在は一人歩きしているようだった。
現に私を助けてくれたあの日の話は、私が男を寝取ったという話と共に先輩たちはAに血祭りにあげられたことになっているほどだった。
黒姫という名前は伝説とか妖怪とか、噂の類になっていった。
それと共にAは孤独になっていった。
Aは誰とも深く関わろうとしなくなった。
飄々と振舞って自分を見せず心を開かない。
高校に入ると黒姫であることを隠し続けてきた。
でもね、A。
もしかしたら、黒姫だとしても
受け止めてくれる人がいるかもしれないよ。
ねぇA？
及川くんと岩泉くんといるAを見て思った。
＿＿及川くんってAに似てるのかも。
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月宮みやこ(プロフ) - 続編！すっごく楽しみにしてます！頑張ってください♪ (2016年4月12日 22時) (
レス) id: 070658f542 (このIDを非表示/違反報告)
及川LOVE愛ちゃん☆ - 及川さんとhappyendという感じにして欲しいです！ (2016年4月10日 15時) (レス) id: 51a63e178e (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - shinox2さん» いつもありがとうございます！はい、今のところ残念ルートです(´д｀)挽回のチャラ川さんにご期待ください！ (2016年4月6日 22時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 及川くんやっちゃいましたね(^^; 関係の修復と烏養さんとの絡み楽しみにしてます (2016年4月6日 21時) (レス) id: 8321854822 (このIDを非表示/違反報告)
sin666(プロフ) - りんかさん» 本当にありがとうございました！引き続き宜しくお願いします！ (2016年4月5日 1時) (レス) id: 035c9a5757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sin666 | 作成日時：2016年3月31日 16時
