___檻の中で舞う蝶___【参】

___独の国の絵本___ ページ31

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今福「これくらいあれば大丈夫そうですね！」


黒木「そうだね それじゃあ持って行こうか。」





私の目の前で淡々と話を続ける一年生組。

なんか、二人で充分だったよね

絶対私来る意味無かったよね。





食満「お、糸あったのか？」


『あ、食満先輩 ありがとうございます、ありました。』((ﾆｺｯ


食満「そうかそうか！それは良かった。」





私たちが用具倉庫から出ると 外では用具委員会が

武器を整理したり 拭いたりしていた。

あれ、さっきまで居なかった下坂部くんも居る。





下坂部「……あ、A先輩、！！」((ﾀｯﾀｯ


『あら、下坂部くん こんにちわ。』((ﾆｺｯ





私を見ると 笑顔になりこちらへと歩んで来た。

委員会はやらなくても良いのだろうか？





下坂部「昨日の話面白かったです！……いつ続き聞けますか、？」


『ふふっ 独の国のお話でしたよね？ お話の続きは……___』





食満「こらこら 長話は後で、な？」


富松「平太も作業戻れー」


下坂部「あっ……うぅ……」


『あらあら、ついつい すみません。』((ﾆｺｯ


『それでは下坂部くん また今度ですね。』


下坂部「はいっ！！楽しみにしてますっ！！」





私に笑顔で手を振った後 委員会の方へと戻った下坂部くん

そういえば委員会中だった 後ろで二人も待たせてるし。





『すみません二人共 少々盛り上がってしまって。』((ﾆｺｯ


黒木「いえいえ 全然大丈夫ですよ。」


今福「それにしても 平太と仲良かったんですね先輩！」


黒木「それは思いました！」


『ふふっ 偶にお話するくらいですよ。』((ﾆｺｯ





私と一年生組は 駄べりながら部屋へと向かう。

糸も結構持ってるし 足りるであろう。





黒木「あと、独の国のお話 でしたっけ？」


『そうですが……それがどうかしましたか？』


黒木「どんな本なんですか？」


『あぁ、それなら 題名は白雪姫と言って___』





私は二人に簡潔に本の内容を話す

ほぼ省略しているから 分かるかな。





黒木「凄い内容ですね……興味深いです。」


今福「お姫様、かぁ……」





『最後に 深い眠りについたお姫様を 王子様がキス こちらの言葉で言うと口吸いをして目覚めさせてくれたんですよ。』((ﾆｺｯ


今福「く、口吸いっ、！？」


黒木「ロマンチストですね 王子様も。」


『ふふっ そうですね』((ﾆｺｯ

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