ゆるみ ページ12
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時間ぴったりに、普くんは私の家のインターホンを押した。
彼は私の姿を見て、驚いたように目を見開くと、
「浴衣、似合うじゃん」
と笑った。
浴衣にしてよかった。
頬が緩み、はっとする。
喜んでいる場合じゃなかった。
今日は、おねーさんを探さないといけないから。
その目的からすると、浴衣は最適とは言えないが、
彼も浴衣を着ていたし、良かったのかもしれない。
星祭りは、結構大規模な祭りで、
他の市からも来る人もいる。
おねーさんと会える確率は、かなり高い筈だ。
もっとも、この人混みの中で見つけることが出来たら、だが。
「とりあえず、なにか買おっか」
彼はがま口の財布を取り出した。
相当使い込んでいると見える。
私も財布を取り出そうとしたが、
それは制された。
「いいよ、俺が買うから。
付き合ってくれてんのに、申し訳ないし」
何が欲しい？と聞かれて、
焼きそばと答えた。
もっと可愛らしいチョイスをした方が、
良かったかもしれない。
彼から焼きそばを受け取って、割り箸を割った。
うん、美味しい。
「見つかるかな」
私は食べる手を止めて、そう言う。
彼と目が合わない。
そういえば最初からそうだった。
でも今なら何故か、分かった気がした。
普くんは……
「分からないけど。
そうなったらいいと思うよ」
彼ははにかんだ。
────
普くんは、ずっと前しか見ていなかったの。
ずっとおねーさんだけを探していたの。
私のことなんて、見えてなかったんでしょう？
だから、いつも遠くを見ているんでしょう？
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ピーファン癒し。
最近本誌きついけど、
束の間の癒し。
生徒会組は、一年後の話なんかな？
茜くんは高一やろ？
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めーぷる - すごく感動しました。どうしよう、泣きすぎてパーカーの袖グシャグシャ・・・これからも頑張ってください。何か、素敵な作品をありがとう！って感じです。(語彙力が…) (2019年11月8日 11時) (
レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
#花シカ - 正直、素晴らしいにも程があると思う…才能の塊… (2019年10月7日 22時) (レス) id: d50ff21fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - 泣きました。さいっこう！！これからも頑張って下さい！ (2019年9月2日 21時) (レス) id: a2c6795623 (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - もっけ太郎さん» ありがとうございます！ (2018年8月13日 9時) (レス) id: b22609da49 (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - みゃのさんさん» ありがとー！ (2018年8月13日 9時) (レス) id: b22609da49 (このIDを非表示/違反報告)
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