drama.

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仕事の休憩中
ふとえいくが気になって電話をかけると３コールで繋がった










「 わ、でた 」

「 でたって、掛けてきたのAでしょー？ 」

「 ふふ、たしかに。 声聞きたくてさ 。えいく今何してるのー？ 」

「 振り付け考えてたところだよ 」

「 おー、すごいね 」







小さい声ですごくないよと聞こえる
思い通りにいってないのかななんて





「 無理しないで、いつもどおりのえいくでやれば上手くいくよ 」

「 うん。そうだよね。 なんか、元気出た。電話かけてくれてありがと 」

「 声聞きたかっただけだけどねー 」

「 あ、そうでしたー 」

「 あ！休憩終わるから切るね！またね、えいく 」

「 ん、またね 」





声が聞けただけで元気にしてくれる、
えいくってほんとすごいな






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「 はぁ... 」

「 気にしなくていいよ、 あーいう厄介なクレーマーはいるから。 」

「 すみません... 」






前々から噂を聞いていたクレーマーのお客様に当たってしまってコテンパンにやられた私
早番シフトのおかげでもう上がる時間。





「 帰ってゆっくり休んで！ おつかれさま 」

「 はい、お疲れ様です 」






自宅に帰って布団に潜り込む






「 ひさびさにメンタルやられたぁ 」





携帯の振動と着信音画面には " EIKU " と表示されている
手を伸ばして通話ボタンを押す






「 もしもし 」

「 はーい.. 」

「 なんか元気ない？ 」

「 元気ない 」

「 なにがあったのー 」

「 ちょっとクレーマーの人に当たっちゃってねぇ 、メンタルやられた 」

「 はー、それは災難だったね 」

「 もー、また来たらどうしようって考えては萎えてる 」

「 なんか、心にグッとくるようなことは言えないけど 、いつもどおりのAで居たらいいんじゃない？ 」

「 それ、私が前に言ったやつ 。 心にグッと来なかったんですかー 」

「 うそうそ、 俺は救われたから 。お返しです 」

「 えいくの声聞いてたら心が穏やかになるなぁ 」

「 じゃー俺の顔が見れたら？ 」

「 んー、かっこよすぎて私溶けてなくなっちゃうかも 」

「 なんだそれー 」






‐ ピンポーン ‐






「 あ、ごめんお客さんだ。 一回切るね 」

「 うん、わかった 」

「 すぐかけ直すー 」

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