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近づいて隣に腰をかける








「 ねぇ、しゅーと? 」

「 ん? 」

「 しゅーとの事大好きだよ、愛してる 。 」

「 俺も愛してるよ 」

「 あのね... もうこの香水使わないで欲しい 」







突然の言葉に目を見開く






「 なんで...? 」

「 私のことで、しゅーとが前に進めないのは私が辛い 」

「 前に進む必要なんてないだろ?俺は、Aとの時間が...」

「 嫌なの。これ以上私のことを思い出して後ろを振り向き続けるしゅーと、見てたくない 。」







俯く君はそのまま続けて言葉を走らせる






「 しゅーとに、幸せに生きていてほしい。前みたいにたくさん笑っていて欲しいの 」






そう言うと大粒の涙をポタポタと零しながら顔を上げて俺を見つめる
その瞳には確かに俺が映っていて 、本当に一緒にいる気がした







「 私、死にたくなかった ... しゅーとともっと同じ時間生きていたかった... 会いたくて、こうやって会いに来ても同じ時間を生きていたあの時のしゅーとの笑顔は見れなくて辛かった 」







そうか、 俺、ちゃんと笑えてなかったのか....






「 明日ちょうど1年でしょ? だからさ、このタイミングで会うのはもうやめよう。 」







Aは必死に考えてくれたんだ
俺のことを心配して、会いに来てくれて、会いに来ても辛い思いをしていた
そんな思いをさせていたんだ... どこまでも頼りない彼氏だな







「 ...わかった 、 今日で、最後な 」






涙が込み上げてきて喉の奥がギュッと痛くなる感覚
最後なら、泣いてる姿なんて見せたくないと思い切り布団のシーツを握って我慢すると
俺の手の上に柔らかく、あたたかい体温






「 え.... ? 」






俺の手の上には、ずっと触れたかった、小さく愛おしいAの手の平。
我慢していた涙が止まることを知らないように流れ落ちる。







「 しゅーと、今日は私も一緒に眠りたい 。手を繋ぎたい。最後に抱き締めて欲しい。 」






そう言われて2人でベッドに身を預ける






「 愛してるよ 」

「 私も愛してるよ 」






今まで触れられなかったのが嘘のように、
頭を撫でても抱き締めても、キスをしても目が覚めない





「 明日、何食べたい?持ってくよ 」

「 んー、最近しゅーとお菓子いっぱい持ってきてくれるから太ってきちゃったんだよなぁ 」

「 何言ってんの、もっと食べてもいいくらいだよ 」

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sana(プロフ) - きぬさんの作品、全部大好きです!koi to meお願いしたいです。これからも応援してます! (4月11日 15時) (レス) id: 31aad99eed (このIDを非表示/違反報告)
は〜(プロフ) - ありがとうございました!!素敵なお話でした。 (4月10日 14時) (レス) @page16 id: f81e54f298 (このIDを非表示/違反報告)
tomomiiii(プロフ) - 書いてくださりありがとうございます!! 素敵すぎました。 (4月10日 2時) (レス) @page16 id: 80faf05431 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ(プロフ) - tomomiiiiさん» リクエストありがとうございます!お話書いてみましたので、ぜひ一読してみてください (4月10日 0時) (レス) id: da40122be3 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - ワンエンのGIFTでお願いしたいです! (4月9日 22時) (レス) id: 0375f71da0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きぬ | 作成日時:2023年12月20日 17時

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