第2章《序章のこと》 ページ42
少年は笑っていた。
少年は泣いていた。
全てがなくなったことを悟っていた。
全てここにあることを悟っていた。
自分の名前も、何があったかも言える。
ねぇ、偉いでしょう?
喜ぶ親はなく
悲しむ友はなく
あるのは残酷なまでの現実。
少年________夢野久作は笑う。
本当は、普通に生きていきたいと、
悲痛な叫びを殺しながら。
その光景はまさしく地獄。
地獄に立つ少年はケタケタ笑う。
その笑いに自然と涙を流すご都合様はいない。
いるのは少年をとらえようとする無数の阿修羅の腕。少年は願っていた。
少年はただ一つだけを望んでいた。
少年たちは、安らかな死を求めていた。
第2章 序章 終
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しぇるふぃあ。 - すみません、「聖バレンタイン日」が「生バレンタイン日」になってます…!小泉幹部すごく好みです、更新応援してます!! (2018年3月21日 12時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃら - 面白いです!頑張って下さい! (2018年3月11日 12時) (レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - かれんさん» 今回の話の題名では、夢主さんが最年長幹部なのでそれをそのまま題名にさせてもらっています!太宰さんは確かに最年少幹部ですけどね! (2018年2月23日 22時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 下のコメントに「最年長幹部では?」とありますが、正しくは「最年少幹部」なのでは?細かいところすみません、お話、最高に面白かったです! (2018年2月23日 21時) (レス) id: bd11a80ca1 (このIDを非表示/違反報告)
hi - 凄く楽しかったですこれからも更新頑張ってください (2018年2月8日 17時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2018年1月27日 19時