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九人目「うははは!!!また新たな研究材料が手に入った!」 ページ10

夜の街、度々起こる爆発によって明るくなる街。





「おやおや〜、今回は素敵なゲストさんが来たようだね」





煙の奥から現れたのはつぎはぎの服にボロボロの白衣。頭にいびつな釘を刺した、見知った顔の博士。




『フランケン梶井ですね』




「これはこれは、Aさんか?
うははは!!なんたる偶然!!」





『お菓子をお配りしてるのですが、いかがですか?』





「おお!喜んでもらうことにするよ」





梶井さんがお菓子のいっぱい詰まった南瓜のカゴを置いて、私へ食い気味に言った。





「トリックオアトリート!!
早く摩訶不思議な秘密をおくれぇ!!!
科学的に証明し再び君の脳に詰め込んでおくから」




『で、す、か、ら!!!』





なんでこうもちゃんとしたトリックオアトリートを言う人がいない。敦くんとかはちゃんと言ってくれてたのに。






『……はい、どうぞ』





「おぉ!マドレーヌ!!食べたことはないけど」





『檸檬を加えてますので多分お口に合うかと』





私はとりあえずお菓子を渡し終わったので早めに退散しようとしていたのだがふと、花火のようなものが地面を走った。その火花は遊び用のそれだったとしても、私の行く手を阻むのには十分だった。





「うははは、僕でもわかるくらい、心臓が鼓動しているよ」




『ひぎゃっ』





梶井さんが私の背中に手をつけて、そっと背骨を撫でる。変な悲鳴がもれ出ると、梶井さんが腹を抱えて笑った。





『わ、笑わないでください!!』




「うはははっ、笑ってしまうよ。君には色気が無いのだな!!」





女にそれは駄目だろう。
花火で行く手を塞がれて仕方なく梶井さんの前を進み始める。
すると梶井さんが、ニヤリと笑った。





「新たな道が必要かい?」





言葉をなくして頷くと、うははは、と言う笑い声と共に近くから巨大な爆発音が聞こえた。
飛んでくる破片は梶井さんにばかり当たって私なは当たっていない。





「ここから行くといい。僕が考えるにはそれが得策さ」




『……後でちゃんとお菓子はもらいに来ますからね』




「まぁ待ってるよ!
道ならいつだって僕が切り開いてあげるから。
君の中の壁だって、この檸檬爆弾で吹き飛ばしてみせるよ」





そう言って半ばカッコつけたように去る梶井さんは心なしか少しだけかっこよく見えて頭を振った。爆発したところの穴はどうやら森につながっているよう。





次は、自然葡萄の案山子。

十人目「僕が守るよ。ゼッタイにね」→←八人目「あ?ンだよこの耳。誰の異能だァ?」



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赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - NamE.薆さん» マジっすか!全裸待機しときます。 (2017年12月29日 22時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» 新双黒の方も近々出します!! (2017年12月29日 22時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(元 チョコうさ。)(プロフ) - 太宰さんが!!ヤバス!! (2017年12月29日 20時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 最後は綺麗なピタゴラスイッチ← (2017年12月25日 15時) (レス) id: 5a56e3c42b (このIDを非表示/違反報告)
やぬっちゃん(プロフ) - ありがとうございます!大満足です!敦君可愛い!やり直し前も好きです! (2017年12月17日 23時) (レス) id: b3f470051e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2017年10月20日 23時

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