ヤンデレ真田と別れます！ (ページ10)

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その9 ページ10

柳side

大事なマネージャーが怪我をしていて、あの弦一郎が悲しそうな顔をしている。最近様子がおかしいとは思っていたが、ついに暴力までふるったのか…
友人として弦一郎も佐伯も救ってやりたい…

そんなことを考えていると、ちょうど佐伯がきて
つい色々と聞きすぎてしまい、佐伯を泣かせてしまった。落ち着くまでそばにいようとベンチに座らせてしばらくすると佐伯は少しずつ話し始めた。別れようと思っていたこと。そのことで昨日弦一郎と揉めて、仁王に助けてもらったことなど。
俺はしばらくそれを黙って聞いていた。

『でもね…私もう別れなくていいんじゃないかなとも思うんだ…別れるなんて言ったから弦一郎は怒ったんだし…本当に弦一郎のためになる選択はこのままでいるこことなのかもしれないから…』

柳「佐伯…お前はそれでいいのか？
それにそんな事をされても弦一郎のことをまだ
好きなのか？」

『好きだよ…多分。あの頃の弦一郎じゃなくたって、例えどんな弦一郎であっても私は好きだよ。
今は別れたくないのは私もだから…いつか私が本当に別れたくなったらその時でいいと思うんだー』

嘘はついていないように見えるが、どこか悲しそうに微笑む佐伯を見ると、俺は苦しくなり、苛立ちも少し起きた。だが、俺が口を出すことではない。

柳「そうか…お前がそうゆうなら俺はお前を
応援する。だが何かあればすぐに言ってくれ。
いつでも相談に乗る。そして大切な友人達のため
ならいくらでも手を貸そう。」

何故かまだ心が痛い…何故だ？

『ありがとう！じゃあ私そろそろ帰るね』

柳「あぁ。色々すまなかったな。」

『大丈夫だよ。じゃあね！』

佐伯が走って行く姿を見送りながらこの違和感に
ついて考えてみたが、分からなかった。
俺のデータにない新しい感情か…覚えておこう。

次の日2人はいつも通りのようだった。
弦一郎の方でも何かあったようで、2人が少し前の
2人に戻ったようで、俺は嬉しいはずなのに
なぜか少し複雑な気持ちだった。
休憩中佐伯に話しかけた。

柳「上手くいったようだな。」

『うん！昨日の夜に、電話しようとしたら弦一郎の方から2度とあんなことはしないから考え直して欲しいって電話をしてくれたから、私も別れる気はもうないよ！って言ったら仲直りできたの！』

柳「そうか…よかった。」

嬉しそうに微笑むあいつを俺はそれ以上見ることが
できなかった。

作はーい、もう意味不ですいません。