ヤンデレ真田と別れます！ (ページ8)

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その7 ページ8

つばさside

今日は何となく真田くんと仁王くんの様子がおかしい気がしていた。Aも顔を怪我をしていて、
理由を聞いても「何でもないよ」としか言ってくれなかった。

仁王くんに理由を聞きたくて更衣室の前で待とうと歩いていると、真田くんと一緒にどこかへ行く所のようだった。こっそり後をつけてみると屋上に行ったのでドアが少し開いていたので中の話を聞いてみると、どうやらAに怪我に関係のある話のようだった。

突然ドアが開いて仁王くんに見つかってしまった。

仁「つばさ…お前聞いちょったんじゃな」

つ「仁王くん…これはどうゆうことかな？
Aに何かあったの？」

仁「つばさには関係ないぜよ。
俺は今から帰るんじゃがお前も一緒に…
って何しとるんじゃ？」

つ「仁王くんが言ってくれるまでここから
動かないでおこうと思ってね。
あと逃げないように手も離さないからね」

仁「バカなことしとらんといくぜよ。ほら」

仁王くんに無理やり立たされて、連れて帰られそうになった時外から泣き声が聞こえてきた。

つ「仁王くん！真田くんが泣いてる…
本当に何があったの…？」

仁「…つばさ、ほっといて早く帰るんじゃ。
お前は何も気にせんでええ」

つ「放っておけないよ。あの真田くんが泣いてる
のにこのまま帰るなんて出来ない。」

仁「いいから。帰るんじゃ。」

いつもと違って真剣な雰囲気で、何故か仁王くんも辛そうな表情だったから、私は黙って帰ることしか出来なかった。

でもどうして教えてくれないんだろう。
私じゃ力になれないことなのかもしれない。
でも…それでも何か言ってほしいと思う。

手を握ったままお互い何も言わずに歩いていると
靴箱に来た時に仁王くんは立ち止まって笑って頭をポンポンしてくれた。

仁「お前に話さんのは、俺もAもお前を
巻き込みたくないからじゃ。それにこの事も
今日で終わりそうじゃから気にせんでええ」

つ「そうなのか…わかったよ。仁王くんがそう言う
なら私ももう口出ししない事にするね。
でもAは本当に大丈夫なんだよね？」

仁「ああ。恐らく大丈夫ぜよ。
まぁお前に心配かけたお詫びに帰りにアイス
奢っちゃる。」

つ「本当に！？嬉しいな。じゃあ仁王くんの分は
私が買うよ。何がいいかな～？」

仁「それじゃ俺が奢ることにならんぜよ…」

仁王くん…尊い！！