ヤンデレ真田と別れます！ (ページ6)

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その5 ページ6

真田side

今日の俺は少しおかしかった。
Aのことを殴るなんてどうかしていた。

俺は…一体どうしたのだ…
大切にしたいと、嫌われたくなどないと思っているのにあいつのことを殴るなんて…

仁王が来ていなければ俺はもっと
Aを傷つけていただろう。
俺はAを傷つけたくはないのに。

…でもおかしいのはAの方ではないか？
そもそもあいつが別れるなんて言うからこんな
ことになったのだ。少しの罰は必要ではないか？
そうだ…俺はAを愛している。
他のやつに渡したくなどない。なのにAが
俺をわかってはくれんのだ…俺はあいつを傷つけたくはない。しかしそうさせているのはあいつの方ではないか？？

Aは俺を怖がっているのだろうか。
俺の愛を分かってはくれんのだろうか。
俺のAは渡さない…

…ダメだ。これでは無限ループではないか。
いくらAを愛していてもやはり女に暴力など
男のすることでは無いな。

仁王…あいつは今日のあの出来事を見て
どう思っているのだろうか。
あいつに相談するのは気が引けるが、今日のことを見ていて、同じように愛する者がいるあいつなら
もしかすると俺の気持ちが分かるかもしれん。
明日1度あいつに相談してみるか…
今日のことで俺を軽蔑してなければだが。

休日で練習は午前中だけで終わった。
Aは練習に来ていたが、俺はどうしても
話しかけることは出来なかった。
そして帰る支度をととえながら仁王にどう話すか
考えていると仁王の方から話しかけてきた。

仁「真田。話があるぜよ。何のことかは
分かっちょるな？」

真「仁王…俺も話したいと思っていたところだ。
お前から話しかけてくれて良かった」

仁「とにかく行くぜよ。A達に見つかったら
面倒じゃ。」

真「そうだな。こんなことに巻き込んですまない」

どこか落ち着いたところで話そうと仁王と共に
部室から抜けて屋上で話すことにした。