3話 鬼？ ページ4
「…天人にしては知能も技術もあるんですね。
見た目を偽る能力を持つ天人には初めて会いました。」
「天人？何言ってんだ？
…にしてもこの姿をみて驚かねえなんて、随分と肝が座ってるようだな。」
「…？天人じゃないんですか？
そんな気持ち悪い見た目、天人以外考えられないと思うのですが。」
「お前、鬼って知らないのか？
まー、見た感じ金持ちのお嬢様って感じか。世間知らずとは時に命に危機をもたらすものだ。」
そう言って男はまた笑った。
鬼？なにそれ天人にそんな種族あったっけ？
童話で聞いたことのある鬼とは全く違う風貌をした自称鬼はいきなりこちらに向かって間合いを詰める。
「…？？何がしたいんですか？
まさか、私を殺そうとしてる？？」
詰められる前に鬼との距離をとり、一気に戦闘態勢に入る。
近距離戦は得意じゃないので、間合いにはいられないよう警戒しつつ、自分のターンに持っていく。
「残念ながら、私毎晩戦闘狂の相手、してるんですよ。天人だか鬼だか知りませんけど、攻撃してくるなら容赦しません。」
そう告げて近くにあった棒切れに念を込める。
そして棒を鬼に向け一直線になるように構え、陣を展開する。
こう見えても私、神子なのです。
神子とは、代々神の力を受け継ぐ子のこと。
過去に色々あって私以外の神子は全滅したから結構珍しいと思う。魔法少女みたいなものだ。
ま、今はどうでもいいか。
(んー、えいっ。)
棒に集中した力を1点に放つ。
そうすれば棒から出たとは思えない威力の光線が鬼の頭を捉える。
「…は、え、ちょ…」
鬼の最後の言葉は待たずして、鬼は原型を無くした。
無事、退治できたようだ。鬼退治って意外と簡単なのね。
…んー、しかしやりすぎたな。
鬼の後ろにあった家まで全壊。
これじゃあ団長のこと、指摘できないや。
めんどくさい事になる前に逃げよう。
そう思った瞬間だった。
「え、今の何…？」
ﾊﾞｯと振り返るとそこには緑と黒の羽織を纏った少年が立っていた。
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ナルシスト - とても面白くていい小説ですね！これからも頑張ってください！ (2020年4月17日 14時) (
レス) id: 9f29b33a37 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 更新頑張ってください！応援しています！！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - とても面白いです。この感じだとオチは神威なのでしょうか？神威だととても嬉しいのですが、、、楽しみに更新を待っています。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 8f6ad57d8f (このIDを非表示/違反報告)
4o(プロフ) - 妖精・ナルルさん» ありがとうございます！これからも少しずつ更新しますのでよろしくお願いします( . .)" (2020年2月7日 2時) (レス) id: 14a215dd40 (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - 面白いです！ (2020年2月6日 21時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：4o | 作成日時：2020年1月31日 4時
